防犯ガラスの価格の相場はいくら?交換するメリットや効果について
窓ガラスは、空き巣犯が室内への侵入経路として利用することの多い箇所です。そのため、家の防犯性を高めたいのであれば、窓の防犯対策は欠かせません。窓の防犯巣対策におすすめなのが、窓ガラスを防犯ガラスに交換してしまう方法です。
このコラムでは防犯ガラスの交換価格やメリットなどについてご紹介していきます。また、防犯性を高めるための対策方法についても解説しているので、お家の防犯性が気になる方は参考にしてみてください。
目次
防犯ガラスの価格はいくら?
窓ガラスを交換するとなると、やはり気になるのは価格だと思います。そこで、ここでは防犯ガラスの価格についてご紹介していきます。
防犯ガラスへの交換費用の相場
ガラスの交換費用は基本的に「ガラス代+施工費」で決まります。ガラス代はおもに、ガラスのサイズや厚さによって変動し、サイズや厚さが大きいほど価格も高くなります。ここでは、ガラスのサイズごとの大まかな費用相場をご紹介していきます。
【W900ミリ×H900ミリ】
約20,000~35,000円
【W900ミリ×H1200ミリ】
約25,000~40,000円
【W900ミリ×H1800ミリ】
約30,000~65,000円
※W×H=横幅×高さ
上記の価格に加え業者や交換を依頼する日時によっては、出張費/休日料金/早朝(深夜)料金)などがかかる場合もあります。また、業者のホームページでは「ガラス代+施工費」で掲載されているケース」と「ガラス代だけで掲載されているケース(施工費は別途掲載)」があります。そのため、インターネット上で防犯ガラスの価格を確認する際は注意しましょう。
防犯ガラスにはある基準が存在します
防犯ガラスはすべて同じ品質というわけではなく、「CPマーク」が貼り付けられているもののほうがより防犯性が高いとされています。CPマークは官民後同会議という組織が試験をおこない、防犯性が高いと認定された製品にのみ貼ることができるマークです。
そのため、より確実に家の窓の防犯性を高めたいという方は、このCPマークがついている防犯ガラスを選ぶようにしましょう。
防犯ガラスへ交換するときは見積りが必須!
防犯ガラスに限らず窓ガラスを交換する際は、窓のサイズや形状に合わせて加工をおこなう必要があります。加工をおこなうとなるとその分の料金も発生するため、事前に見積りを取って最終的に交換にいくらかかるかを明確にさせる必要があります。
弊社でご紹介する業者では、窓ガラスの交換前に見積りを出しています。実際に交換作業に移る前までであればキャンセル料もかからないため、まずは見積りを取って防犯ガラスの交換価格がいくらか確認してみてはいかがでしょうか。
防犯ガラスの効果と交換するメリット
お家の窓を防犯ガラスにしようとした際に、どうしても価格がネックになってくるかもしれません。しかし、防犯ガラスは価格が高い分メリットも大きいガラスです。ここでは、防犯ガラスの長所についてお話していくので、窓ガラスの交換を検討している際は参考にしてみてください。
泥棒が家へ侵入するときの手口
空き巣被害のうち、窓ガラスを割り外側から鍵を開けて家に忍び込む「ガラス破り」は非常に割合の高い侵入手口です。しかし、一口に「ガラス破り」といってもいくつかの手口があります。窓ガラスを破壊する手口は大きく分けると「打ち破り」「こじ破り」「焼き破り」の三種類があります。
・打ち破り
ハンマーやバール、スパナなどを窓ガラスに打ちつけて割る手口です。この手口は、窓ガラスを割る際に大きな音がするため、実行できるタイミングが限られています。
・こじ破り
窓ガラスのサッシとガラスの隙間部分に勢いよくマイナスドライバーなどを差し込み、ガラスにヒビを入れ、ヒビが入った個所を押し込んで穴を開ける手口です。打ち破りに比べて少し時間がかかる反面、音があまりしないため隠れておこないやすい点が空き巣にとってのメリットです。
・焼き破り
ガラスには、大きな温度差が生じると割れてしまうという性質があります。ガラスコップに熱湯を注ぐと割れてしまうのを想像すると分かりやすいかもしれません。焼き破りは、この性質を利用してバーナーで窓ガラスの一部分だけを炙って熱で割るという手口です。
こじ破り同様、ほとんど音を立てずに窓を割ることができる上、耐熱性のないガラスであればわずか10~15秒ほどでガラスを割ることが可能です。
「窓ガラスを割れば大きな音がするから簡単に気づける」と考える方もいるかもしれませんが、ご紹介したように音をあまり立てずに窓ガラスを割る手口も存在します。そのため、安全のためにも窓ガラスを防犯ガラスへ交換することをおすすめします。
防犯ガラスへ交換するメリット
防犯ガラスの最大の強みは、ガラス破りに時間がかかることです。空き巣犯は基本的に、侵入に時間がかかるのを嫌います。これは、侵入に時間がかかるほど周囲に気づかれて通報されるリスクが高まるためです。
一般的に、侵入に5分以上かかる場合、半数以上の空き巣犯は侵入をあきらめるとされています。しかし、ガラス破り対策が施されている防犯ガラスを周囲に気づかれないように5分以内で割るのは至難の業です。このことから、防犯ガラスに交換すると空き巣被害を防ぎやすくなるメリットがあるといえます。
強化ガラスとはどう違うの?
防犯ガラスと混同しやすいガラスのひとつに「強化ガラス」というものがあります。一見すると、強化ガラスは強度が高くガラス破りに対する耐性があるように思えるかもしれません。
実際に、強化ガラスは一般的なガラス(フロートガラス)と比べても約4倍の強度がある非常に丈夫なガラスです。その頑丈さから、スマートフォンの画面やガラスフィルムなどに使われるケースもあります。
しかし、強化ガラスは全面にかかる衝撃に強いのに対して、一か所に集中する衝撃に弱いという性質があります。そのため、ガラス破りで使用されることの多いドライバーやバールなどで、ピンポイントに衝撃を与えると比較的容易に割ることができ、防犯性はないといえます。
強化ガラスは防犯性がない一方で、別名「安全ガラス」ともいわれています。これは、フロートガラスに比べると割れにくい上、万が一割れた際に窓全面が粒状に砕けるため、破片でケガをすることがないからです。このことから、強化ガラスは遊び盛りなお子さんがいるご家庭におすすめのガラスといえます。
防犯ガラスにはこんな効果も持ち合わせている!
防犯ガラスの中には、ガラス破りへの耐性以外の効果を持ち合わせているものもあります。例をあげると次なようなものがあります。
・断熱/遮熱効果
室内の熱が外に漏れたり、外の熱が室内に伝わったりするのを防ぐ効果です。夏は涼しく、冬は暖かく過ごせるようになります。
・防音効果
室内から音が漏れるのと、外から騒音が入り込むのを防いでくれる効果です。お子様やペットの声で近隣トラブルになるのを防いだり、外からの騒音を遮断したりすることが可能です。
・飛散防止効果
万が一窓ガラスが割れてしまったとしても、破片が飛び散らない効果です。この効果がある防犯ガラスであれば、台風や地震などで窓ガラスが割れた際にケガをすることを予防できます。
弊社では、防犯ガラス以外にもさまざまな窓ガラスの交換をおこなえます。お家の窓ガラスを新しいものに交換したいという場合は、お気軽にご相談ください。
防犯性を高めるガラス以外の対策方法
防犯ガラスの価格の高さがネックで、交換が難しいという方もいるかもしれません。そのような方向けに、防犯ガラスに交換する以外の窓ガラスの防犯性を上げる対策法方法をいくつかご紹介していきます。
【対策1】補助錠を取りつける
ここまででお話ししてきたとおり、空き巣犯は侵入に時間がかかるのを嫌います。そのため、補助錠を取りつけることによって鍵を開ける手間が増え、空き巣犯をあきらめさせやすくなるのです。
【対策2】鍵付きクレセントを設置する
窓についているクレセント錠は、手で回すだけで簡単に開錠できてとても便利です。その反面、鍵などがなくても簡単に開錠できてしまうため、空き巣犯に狙われやすく防犯性は低いといえます。
そこで便利なのが、鍵付きのクレセント錠です。普段は一般的なクレセント錠と同じように、手で回すだけで開錠がおこなえます。しかし、鍵をかけると手で回せなくなるため、ガラス破りをしても開錠が難しくなり空き巣被害を防げるようになります。
鍵には「鍵穴に鍵を挿すもの」「ボタン錠式のもの」「暗証番号ダイヤル式のもの」などの種類があります。
【対策3】防犯カメラを見えるところに設置する
空き巣犯は基本的に自分の犯行が見つかることを嫌うので、なるべく人目の少ない場所でガラス破りを実行しようとします。そのため、人目が少ない場所に防犯カメラを設置して死角をカバーすると空き巣犯に狙わられる危険性を抑えることができます。
しかし、近年ではコストダウンこそ進んでいますが、防犯カメラは未だに高価なものが多いです。「費用を抑えて防犯対策をしたい」という場合は、空き巣犯に見えやすい位置にダミーの防犯カメラを設置することで、空き巣犯をけん制して被害を予防することができます。
【対策4】面格子を取りつける
面格子とは、窓ガラスの外側に着ける鉄製の格子のことです。格子と聞くと牢屋みたいで重苦しいと思う方もいるかもしれませんが、デザイン性に優れ窓の周辺をおしゃれにできるものもあります。面格子があると、ガラス破りをする前に格子の取り外しをおこなわなければならなくなるため、空き巣犯からすると侵入を避けたい窓となります。
ここまででご紹介してきた対策法は、組み合わせることによってより効果が大きくなります。しかし、プロの空き巣犯はこれらの対策法を突破して家に侵入するというケースもあります。
そのため、窓ガラスの防犯性を高めたいのであれば、なるべく防犯ガラスに交換することをおすすめします。「防犯ガラスの価格が交換する際のネックになっている」という場合は、弊社にご相談ください。
弊社なら他社よりも安く防犯ガラスに交換できるかもしれません。見積りの作成や相見積りも可能なため、まずはどれくらいの費用で交換できるか確かめてみてはいかがでしょうか。
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