窓ガラスにフィルムを貼るなら種類をチェック!自分で貼る方法
窓ガラスには、割れたときに飛び散るのを防止するための対策フィルムがあります。しかしこのフィルム、自分でキレイに貼るのがなかなか難しいという印象があるため、貼る作業は基本的に業者に任せがちです。
しかし、意外と簡単に自分でフィルムを貼ることができるんです。今回は、窓ガラスのフィルムについて解説していき、最終的に自分でフィルムを貼る方法についてもお伝えさせていただきます。
「自宅のガラスにフィルムを貼りたい」。そう考えているかたは、ぜひ参考にしてみてください。
目次
窓ガラスにフィルムを貼ろう!オススメな理由とは?
窓ガラスにフィルムを貼ることが推奨されているのは、いくつかの理由が存在します。
窓ガラスのフィルムとはどういうもの?
窓ガラスに貼るフィルムは、一般的にはペットボトルなどに使われているポリエチレン製のシートが使われているものがほとんどです。衝撃に強いことや、伸縮性があるなどの利点からポリエチレンが選ばれています。
窓ガラスにフィルムを貼るメリット
フィルムを貼る理由は目的によってさまざまですが、窓ガラスが割れたときの飛散防止のために貼り付けているという理由がとくに多いです。近年では、地震などで窓ガラスが割れて飛び散った被害が多かったことから、こうしたフィルムへの注目も集まっています。
また、フィルムの種類によっては、窓ガラスから虫を遠ざける「防虫忌避(ぼうちゅうきひ)」の効果があるものも存在します。
窓ガラスのフィルムは多種多様!自分の家に合うものを選ぼう
窓ガラスのフィルムには、いくつかの種類があります。その代表的なものは前述したガラスの破片を防ぐものから、プライバシーを守るものまで、さまざまなものがあります。ここでは、使われることの多いガラス用のフィルムを4種類紹介します。
窓ガラスのフィルムにはどんな種類がある?
・飛散防止フィルム
台風などの自然災害で窓ガラスが割れたときに、ガラスの破片が飛び散ってしまわないように防止するフィルムです。緊急事態に備えて、貼っておくと安心でしょう。
・プライバシー保護フィルム
部屋のなかの光景を、外から見えなくする効果があるフィルムです。たとえば大きな窓が道などに面していると、外からの視線も気になりがちです。外部からの視線が気になる場合に、このフィルムを貼り付けることで外部からの視線を遮断することができます。
・防犯フィルム
空き巣対策に効果を発揮するフィルムです。空き巣の侵入経路は主にドアと窓ガラスです。この防犯フィルムを貼れば、窓が割れづらくなり防犯効果を高めることができます。
・UVカットフィルム
外からの強い太陽の光を軽減してくれるフィルムです。西日や夏場の強い紫外線が気になる場合、UVカットフィルムを貼り付けることで、紫外線を減らし、部屋の温度上昇も防ぎます。より過ごしやすい環境を作ることができるでしょう。
また、UVカットフィルムには防虫効果も期待できます。夜の虫にとって、光は大好物です。気づいたときには大量の虫が集まっていた、ということもあるでしょう。そんな虫を防ぐにもUVカットが効果的です。外に漏れる光の量を減らすことで、虫を遠ざけます。
・断熱フィルム
外の気温が屋内へ影響しづらくなる効果があるフィルムです。これにより、夏は部屋が暑くなりにくく、冬は寒くなりにくいため、部屋のなかを快適で過ごしやすい環境にすることができます。
・ミラーフィルム
ミラーフィルムを貼り付けると、窓ガラスが鏡のような状態になり、外からなかをのぞくことができない状態になります。一方で、なかからはフィルムを貼り付ける前と同じように、外を見ることができます。
・デザイン性フィルム
柄や模様が印刷されているフィルムです。部屋やインテリアに合わせて、外観のデザインを演出するために使われることが多いです。主にカフェなどのお店で使われることが多いですが、一般家庭でも、おしゃれに演出できることから使用する人もいます。
たくさんあるフィルム、選び方のポイントは?
さまざまな種類があるフィルムですが、基本的には用途に合わせて選ぶようにしましょう。
窓が割れたときの飛散防止を目的としているのか、外から見えないようにしたいのか、断熱効果を窓に持たせたいのかなど、自分が必要としている要素がなんなのか、見失わないようにすることがフィルム選びのポイントです。
【DIY】簡単!自分でも窓ガラスにフィルムは貼れます
どのフィルムを使うかを決めたら、次はフィルムを窓ガラスに貼り付けていきます。窓ガラスにフィルムを貼り付ける作業は難しそうに感じる人もいるかと思いますが、じつは素人でも手順どおりおこなえば、簡単に貼ることができます。
貼り方の手順のご紹介
ここからはフィルムの貼り方を簡単に説明していきます。事前準備として、まずは道具を用意しましょう。
用意する道具:
- フィルム
- 霧吹き
- 中性洗剤(食器洗い用などでOK)
- メジャー
- セロハンテープ
- 雑巾(ぞうきん)
- ヘラ
用意するものは以上です。これといって特殊なものは必要ありません。それでは作業を始めていきます。
・フェーズ1:下準備をしよう
まずは、窓ガラスにフィルムを貼りやすくするための、下準備をおこなっていきます。作業がしやすいように、窓付近にあるカーテンや家具を移動させておきましょう。窓付近に汚れが付く可能性もありますので、床に新聞紙を敷いておくことをおすすめします。
・フェーズ2:窓を掃除しよう
最初に石けん水を作っていきます。石けん水は霧吹きに水を入れ、中性洗剤を水に対して2~3%ほど混ぜ合わせて作ります。石けん水ができたら、窓ガラスを掃除していきます。
窓ガラスを掃除する目的は、フィルムをキレイに貼り付けるためです。ホコリや汚れが付着しているとフィルムがうまく貼り付かないため、キレイに拭き取りましょう。
先ほど作った石けん水を窓に吹き付け、ゴムベラで上から下へと、汚れをこそぐように落としていきます。
この作業を繰り返して、窓をキレイにしていきましょう。同時に窓まわりの汚れも、雑巾でキレイに拭き取っておくことをおすすめします。
・フェーズ3:フィルムを貼り付けていこう
窓掃除が終わったら、窓にフィルムを貼り付けていきます。まずは、ガラスのサイズをメジャーで測ります。そしてそのサイズに合わせてフィルムをカットしていくのですが、フィルムのサイズは4~5センチほど大きめにカットしておきましょう。
大きめにカットする理由は、ピッタリのサイズにカットしてしまうと、あとの作業で窓ガラスにフィルムを合わせるのが難しくなってしまうためです。
フィルムのカットが終わったら、石けん水で窓ガラスを全体的に濡らしていきます。水滴が垂れてくるぐらいまで、吹きかけてしまって大丈夫です。次に、カットしたフィルムを台紙から剥がし、剥がした面にも石けん水を吹きかけていきます。
この作業は、1人でおこなうのは難しいため、できれば2人でおこなうことをおすすめします。窓とフィルムの両面に石けん水を付けたら、窓の形にそってフィルムを貼り付けていきます。
・フェーズ4:仕上げていこう
窓全体にフィルムを貼り付けたら、スキマに入った余分な空気を抜いていきます。フィルム全体に石けん水を吹き付けたら、フィルムがずれないように抑えつつ、ヘラを上下左右に滑らせて空気を抜いていきます。
空気を完全に抜くことができたら、あらかじめカットしていたフィルムの余分な場所をカットしていきます。このとき、次の作業をおこないやすくするために、、ガラスのまわりとフィルムに、2センチほどのスキマをつくるようにカットしておきましょう。
最後に、窓ガラスとフィルムの間にある水を抜いてピッタリと貼り付けていく、水抜きという作業をしていきます。フィルムに軽く石けん水を吹きかけていき、ヘラを滑らせていきます。端から抜けてきた水は雑巾で拭き取りましょう。
これで窓ガラスへのフィルム貼り付けは終了です。
作業には注意をしよう
フィルムの貼り付けは、要点さえ抑えておけば素人のかたでも可能です。ただし、作業によっては1人でおこなうのが難しいものもあるするため、できれば2人でおこなうことが望ましいです。
また、窓ガラスにフィルムを貼り付ける作業には、窓を押さえて作業する場面があります。あまり強い力を加えると、作業中に誤って窓を割ってしまう危険もありますので、十分に注意して作業をおこなうようにしてください。
キレイに貼るならプロの業者へ!費用は?時間は?
自分で窓ガラスにフィルムを貼る方法を説明してきましたが、内容を確認して自分でおこなうには不安があるというかたもいるかと思います。そういった場合は、業者へ作業を依頼するのがおすすめです。
費用と作業時間について
作業時間は、施工を実際におこなう窓の大きさや数、作業者のスピードなどが影響し変わってきます。また、費用も、フィルムの種類や作業をおこなう窓の数によって変化してきます。
費用がいくらになるのか、依頼前に知りたい場合は、業者に見積りをお願いしてみてください。その際に、複数の業者から見積りをもらって比較をすれば、価格やサービス内容を簡単に比べることができます。ぜひ、作業依頼前におこなうようにしてみてください。
業者選びのポイント
せっかく作業を依頼するのなら、知識や技術のある業者を選びたいところです。そのためにはクチコミサイトなどで、業者の評判を調べる方法が効果的です。クチコミでの評判を調べ、とくに評価の高いところや、作業が丁寧なところを選ぶのがよいでしょう。
相談するときは、自分の家に合うフィルムの種類も聞いてみるようにしましょう。自分で調べることも大切ですが、専門知識のあるプロだからこその的確なアドバイスをもらうことは、大いに参考になります。
まとめ
窓ガラスに貼るフィルムには、さまざまな種類があります。窓が割れたときの飛散防止用のものや、防犯に優れたもの、UVカットができるものなど効果はさまざまです。そうしたフィルムの貼り付けは、知識がなくても手順を踏まえれば、簡単におこなうことができます。
ただし、フィルムの貼り付け作業は1人では難しい部分もありますので、2人でおこなうことをおすすめします。窓ガラスに貼り付ける作業をする際は、誤って窓を割ってしまわないように、注意を払いましょう。
もしも自分で「フィルムを貼り付けるのが難しい」と感じた場合は、業者に依頼してみるのもひとつの手です。窓ガラスにフィルムを貼り付けることで、窓のグレードアップを図り、快適な生活をおくれる環境を整えてみませんか?
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