窓の種類で異なるメリットデメリット「正しい選び方」で快適な生活を

窓の種類で異なるメリットデメリット「正しい選び方」で快適な生活を

窓を増設したいけれど、どんな種類にしたらいいのか迷っている……。そんな方も多いのではないかと思います。窓は一つあるだけで室内に光が入り、お室内の雰囲気ががらりと変わります。つまり、窓の種類を正しく選ぶと、理想のお部屋の雰囲気を演出しやすくなるということです。

窓にはたくさんの種類があります。自分の夢のお部屋の雰囲気を作るには、それぞれの窓の種類の特色をよく理解して、その中から選び取ることが大切です。

けれど、業者さんでもない限りは、窓の細かい種類を熟知している人も少ないと思います。「たくさん種類がある窓の中から、自分の希望に一番合う窓を、簡単に選びたい!」と思っている方も多いはず。

この記事では、窓の種類の選び方と、それぞれの特徴を、わかりやすくご紹介します。理想にかなう魅力的なお部屋づくりへ、ぜひお役立てください。

いろんな窓のメリットデメリットを知ろう!

窓にはたくさんの種類がありますが、それぞれの種類ごとに、メリットとデメリットも違います。ポイントをきちんと踏まえて、賢く窓の種類を選んでみましょう。

お部屋づくりには、持ち主のこだわりが大切です。

「ぜひこんな機能があったらいいな!」「こんな機能は絶対に嫌だ!」そんなご自身の心の声を大切に、窓のメリット・デメリットを踏まえていきましょう。

開く窓1 引き違い窓

二枚のガラス窓を、ふすまや障子のように左右に滑らせて開閉するタイプの窓です。網戸や鎧戸などを何重にも重ねて設置できるうえ、どれだけ大きく窓を開けるかの微調整が可能です。前後ではなく左右に開くタイプなので、開閉スペースをとらず、周辺に物を置いても邪魔になりにくいです。

外側のガラスの掃除がしづらいという欠点があります。

開く窓2 滑り出し窓(縦・横)

滑り出し窓では、窓枠にはまったガラスを、左右・上下どちらかに押し出すようにして斜めに窓を開けます。左右に開くタイプを縦滑り出し窓、上下に開くタイプを横滑り出し窓といいます。

縦滑り出し窓は換気がしやすく、ガラスの外面の掃除もしやすいです。しかし、前度を開けた状態で雨に晒されると、斜めに押し出している窓の室内側の面まで雨に濡れてしまいます。

横滑り出し窓は縦滑り出し窓を90度回転させたものです。風は縦型よりも通りにくいですが、雨がすぐに室内に入り込むことはありません。上下二枚ともスライドできるものと、どちらか一枚だけを動かすものがあります。

開く窓3 上げ下げ窓

上げ下げ窓は、二枚のガラス窓を上下にスライドさせて開閉します。

上下に開閉するため、窓を開ける際に必要となる力には重力が加算されます。あまりに大きな窓にすると、重くて開けられないこともあります。また、ガラスの外面の掃除がしにくいのは引き違い窓と同じです。

とてもオシャレな印象の窓ですが、少し開閉しづらいタイプでもあり、そのぶん防犯に長けています。

開く窓4 倒し窓(内・外)

倒し窓は、窓の下の部分に蝶番などを設置し、上部を少し倒すことで窓を開けます。内側に倒すものを「内倒し窓」、外側に倒すものを「外倒し窓」といいます。

内倒し窓は、隣の家との距離が近かったり、障害物があったりして、窓を外側に開けられない場合に便利です。一方で、雨が室内に入る、内側にスペースを取るためカーテンなどを取り付けられないといった短所があります。

外倒し窓は、室内の空気を外に逃がすのに最適の構造をしています。火災のための排煙用に導入されることが多く、喫煙者の方がいるお家などには換気に一役買ってくれます。外側に斜めに倒れるように開いているので、雨天時には雨が部屋に流れ込んでくる点には注意しましょう。

開く窓5 開き窓(片開き、両開き)

窓の一辺に蝶番を付け、窓を回転させて開閉します。ガラスを一枚だけ使った「片開き窓」、ガラスを二枚使って観音開きにする「両開き窓」があります。

これらのメリットは、引き違い窓よりも気密性が高いことと、外の空気を取り入れやすいことが挙げられます。外開きの場合は網戸が付けられないうえ、安全のためにストッパーを付けた方がいい場合もあります。

開く窓6 突き出し窓

開き窓とは逆に、窓の上部を留め、下部を外へ斜めに突き出して開閉します。窓を開けていても雨が入ってこないのが便利です。

注意点は、他の種類よりも通気性に劣ることと、外側に窓が突き出るスペースの余裕を作る必要があるということです。

開く窓7 引き込み窓

一枚のガラス窓を、壁の中などに収容するような形で横にスライドさせます。窓を開けると、一見ガラスがどこにあるのかわからなくなるので、外観がスマートな印象になります。狭い範囲でも開放感を生み出すことができます。

他の窓の種類と比べると、気密性は低くなります。

開く窓8 ルーバー窓

板状になったガラスを何枚も斜めに重ねたものを、ハンドルを回して開閉します。窓を開く角度はハンドルで微調整ができ、雨が入りにくい構造でもあります。

ガラスの板を窓の外から取り外すことができてしまうのが弱点です。格子などと組み合わせて防犯性を補うとよいでしょう。

開く窓9 オーニング窓

ルーバー窓に似た構造で、長方形のガラスが何枚も斜めに重なったものを、ハンドルで操作します。ルーバー窓との差は、ガラス一枚ごとにサッシが取り付けられていて、気密性がよりいっそう高いことです。

オーニング窓はすべて業者の手で完成させられた状態で売られるため、自力で交換するのが難しいという特徴があります。

開く窓10 ツーアクション窓(ドレーキップ窓)

ハンドルをひねる方向や大きさごとに、縦開きと横開きを自由に選択できる、複雑な構造のオシャレな窓です。その複雑さのために外部からの侵入が難しく、防犯性が高い窓として知られます。

複雑な仕組みであり、あまり一般に普及した種類ではないため、費用が高くなりやすいです。設計の時点で、カーテンの設置など詳細を決める必要があります。

開く窓11 回転窓

窓枠の一辺を固定するのではなく、窓の中央部分に軸を作り、ガラス窓そのものを回転させる仕組みです。

ガラス窓を一回転することができるので、家の中から簡単に、ガラスの外側を掃除することができます。また、換気に優れた窓でもあります。格子や網戸などを取り付けづらいのが難点です。外側に取り付けたい場合は、選ぶのは控えましょう。

開かない窓 はめ殺し窓(FIX窓)

窓枠とガラスの間にすき間が一切なく、固定された窓です。開閉ができない窓で、さまざまな形にできます。デザイン性と採光・開放感がメインです。

単なる壁よりもはるかにオシャレな雰囲気になりますが、そのぶん断熱性能は低下します。

【使用場所編】窓の種類の選び方!

【使用場所編】窓の種類の選び方!

一口に窓といっても、住宅の中で、窓はその設置場所によって別の役割を果たしています。

家のどのような場所で、窓にどのような機能性が必要とされるかを踏まえることで、選ぶべき窓の種類を正しく見極めることができます。

リビング・キッチン

リビング・キッチンの窓に求められるのは、採光性と換気機能です。つまり、できるだけたくさんの光を屋外から取り入れながら、よりしっかりと換気ができる窓を選ぶことが大切なのです。

キッチンやリビングは家族が集まる場であり、できるだけ明るい場所が好まれます。そして、空気が澱まないような心地よい環境が必要です。あまり大きな窓を付けすぎると断熱性が下がり、冬場に寒くなってしまうので、断熱性もカバーできるガラスを選ぶなど工夫してみましょう。

寝室

寝室の窓では、遮音性と換気機能がとても大切です。

寝室は毎日の始まりと終わりを過ごす場所。しっかりとリラックスできる、快適な場所であってほしいですよね。そのためには遮音性を最重要視しつつ、快適さの確保のために換気性能にも目を受けましょう。開閉できるタイプの窓を選び、遮音性の高いガラスを選ぶのもよい手です。

浴室・トイレ

浴室やトイレので重視すべきは、換気性能と防犯性です。どちらも湿気がとどまりやすく、カビが発生しやすい水場です。換気がしっかりできる窓を選びましょう。

また、浴室やトイレに窓を付ける際には防犯性を確保できるよう、窓自体の機能性に加えてガラスの種類なども工夫するとよいでしょう。開閉できる窓は換気機能は高いですが防犯面に不安が残るため、小型の滑り出し窓などが最適といえます。

【窓の性能編】窓の種類の選び方!

増設する場所だけでなく、性能を重視して種類を選ぶのも手です。窓の周囲で起こりやすいどんなトラブルを防止したいかを考えながら、窓の持つ性能の種類を見ていきましょう。

隙間風を起こさない

窓から空気が漏れていると、室内の温度が外に出ていくと同時に、外気が屋内に入り込みます。夏は部屋の中から涼しさが失われ、冬は暖かさが逃げていき、空調機能にロスが生じて環境にも経済的にも好ましくありません。

隙間風を起こさないようにするには、気密性が高い窓を選ぶようにしましょう。

熱を逃がさない・結露を予防したい

冬場に、窓から屋外へ逃げていく熱は相当な量だといわれます。断熱性の高い窓を選ぶことで、冬場の室温を効率よく保ちましょう。

また、断熱性の高い窓を選ぶと、結露の発生を防ぐことができます。結露が引き起こすカビなどの二次的被害を予防することにもなり、室内を清潔な状態に保つことができます。

雨水の侵入を防ぐ

窓の隙間から雨水が侵入してくるのは問題です。しかし、窓には構造上雨水が室内に入りやすいものもあります。

高階層の住宅の窓などには、とくに水密性の高い構造の窓を選ぶようにしましょう。

強風に強い

雨と同様に、窓は風にも直接さらされる部分です。サッシやガラスの種類に気を配って、台風や強風などで破損しないような窓を選ぶことが大切です。

とくに、ガラスの表面積が多い窓や、高い場所にある窓は、強風の影響を受けやすいので、注意が必要です。

音を通さない

現代では、室内の生活音が隣家に筒抜け、というような状況はあまり見られなくなりましたが、それでも窓の種類によっては防音性に差があります。

家で楽器をよく演奏するという方、生活音を外へ漏らしたくないという方は、とくに防音性の高い構造の種類の窓を選びましょう。

見落としがちな窓の意外な設置場所

見落としがちな窓の意外な設置場所

窓選びで大切なのは、「家の中のどんな場所に取り付ける窓なのか」です。窓は、部屋の中のどの位置に取り付けるのかによって、部屋全体の透明感の印象や、光の入り方ががらりと変わります。

窓を取り付ける場所の選択肢も最大限に視野に入れて、効果的な窓の増築をおこないましょう。

部屋の上部(天窓、高窓)

部屋の上部に付ける窓には、おもに「天窓」と「高窓」の二種類があります。

  • 天窓……天井(屋根)に付ける窓。
  • 高窓……屋根の近くの壁に付ける窓。

光をたくさん取り入れられるうえ空が見えるため、開放感が演出できます。また、大きな窓を設置しても、近隣に高層ビルなどがない限りは人の視線を室内に入れにくいので、プライバシーを守りながらも開放感が欲しいという方には最適です。

一方で、夏に室温が上昇するきっかけになること、雨漏りが起きやすいこと、手動で開閉しにくいことが短所です。

屋根と地面の中間の壁(出窓、小窓、格子窓)

屋根と床の中間あたりの壁に窓を作りたい場合、選択可能な窓は大きく分けて三つの分類があります。

  • 小窓……壁の一部にある窓。
  • 出窓……壁の一部にある窓のうち、外側に張り出したもの。
  • 格子窓……外側に格子が付いた小窓。

小窓は大きさも形も機能もさまざまなので、ご希望の雰囲気によって柔軟にデザインを選択することができます。自由度が高いぶん、選ぶ形や機能によって、メリット・デメリットにも変化が生じます。

出窓は壁から外側へ少し突き出したような形をしているので、出窓のスペースを有効利用することができます。夏は熱がこもり、冬には結露が起きやすいのが難点です。

格子窓は檻のような外観をしており、外側からの侵入を防ぐのに最適です。掃除に手間がかかるという短所があります。

床から壁(掃き出し窓、地窓)

窓の途中から床にかけて窓を作りたい場合は、掃き出し窓か地窓がおすすめです。

  • 掃き出し窓……居間と庭・ベランダなどを繋ぐ一般的な窓。
  • 地窓……床面に接した、背の低い窓。

掃き出し窓は、ベランダがある家であればふつうどこにでもある一般的な窓です。ガラス面が大きく、光や風を部屋にたくさん入れることができます。防犯やプライバシー面、防音性・断熱性に弱さを持っています。

地窓は掃き出し窓よりも範囲が狭く、外から室内を見られにくいためプライバシー面が優れています。天井部に近い高い場所にある窓と組み合わせることで、通気性を向上させることができます。地面に近い場所にあるため、窓を開けると外からゴミが入りやすいのが難点です。

壁一面(全開口窓、障子窓)

壁一面を使う窓には、全開口窓・障子窓があります。

  • 全開口窓……ガラス窓を何枚も繋げて壁一面に作れられる大きな窓。
  • 障子窓……障子と組み合わさった窓。雪見障子などもある。

全開口窓は掃き出し窓よりももっと開放的な空間を演出でき、光をたくさん部屋に引き入れることができます。窓を開ければ通気性も抜群です。一方で、断熱性や防犯性が低いのが短所です。

障子窓は趣深い独特の雰囲気を演出する窓で、和室だけでなく洋室にもよく合います。障子紙の和紙の力で湿度をうまく調節でき、外の光が穏やかに室内に入ります。単なる障子のみとして使った場合、防犯性は極めて低いのが難点です。また、定期的に障子紙の張り替えの手間がかかります。

部屋の角(コーナー窓)

さまざまなタイプの窓を、コーナー窓として部屋の角に設置することができます。室内の一角がすべて窓になるため、見晴らしがよく開放的な印象になります。室内に取り入れられる光の量もとても多くなるため、部屋が明るく洗練された雰囲気になります。

しかしこのコーナー窓の場合は、部屋の角にあるべき柱を取り除いてガラスで角を作るため、耐震性能が下がるという注意点があります。また、角の隅の部分には必然的にカーテンの隙間ができやすくなるので、近隣に高い建物があるなど人の目が気になるような場所ではプライバシー面のデメリットが発生します。

窓を後から増設するならココに気を付けて!

窓を増設するということは、完成品としてすでに均衡を保っている建物に、追加で変更を加えるということです。どんなことに注意すればいいのか。どの程度自由に増設できるのか。窓の増設時に重要になるポイントをおさえておきましょう。

リフォームで増設可能な窓の種類

リフォームでは、どのような種類の窓でも無条件に増設できるというわけではありません。建物を建設するときに一から設定されていたものではないため、当初の建設計画と相性が悪いと増設できない種類の窓も出てきます。

スペースの確保が難しい場合が多いため、あまり大きな窓を作ることはできないケースが多々あります。

  • 掃き出し窓
  • 室内の壁に単独で作る室内窓
  • 小窓
  • 天窓

これらの窓であれば、増設できる可能性があります。

増設する前に確認すべきこと!

窓の増設の際によくあるのが、「実際に取り付けてみたら想像と違って不便だった!」という残念な事態です。

それを回避するためには、以下のポイントをよく抑えたうえで、増設計画を進めることが大切です。

  • 大きな窓だと耐久性に支障が出ることがある
  • 建物全体の耐久性の確保から、筋交いの部分には窓を作る事ができない
  • 窓を増やして太陽光や人の視線が入りすぎる場合がある
  • 隣家の窓と向かい合う設計にしない
  • 家具、ポスターなどの配置が希望通りにできるか

窓を増やすということは、家の外側と内側の接点を増やすということです。設置してみたら勝手が違うというトラブルが起こらないよう、慎重に計画を立てましょう。

窓ガラスの機能も要チェック!

窓の構造にさまざまな種類があるのと同様に、窓ガラスも多種多様。種類ごとにさまざまな強みがあるため、性能の良い、安全なガラスを選択するといいでしょう。

  • 防犯性を高めたい→防犯ガラス
  • 屋外からの人の目が気になる→すりガラス
  • 室内の音を外に出したくない→防音ガラス

これらの一例のように、増築予定の場所ごとに必要となる要素によって、ガラスの種類も工夫してみましょう。

窓の増設を業者に依頼するといくらかかるの?

窓の増設にかかる費用相場

窓の増設費用は、デザイン性などのこだわりの程度によって変化します。以下が相場の一例です。

  • 小窓……10~15万円
  • 室内窓……10万円
  • 天窓……30~50万円
  • 中規模の窓(リビング)……10~40万円
  • 掃き出し窓……15~24万円

このほかにも、窓を増設する作業の難易度や、増設場所の高さなどによっても値段は変動します。決して安くはない工事になりますので、失敗のないよう、慎重に計画を立てることが大切です。

まとめ

窓の増設には、まずは窓の種類と機能の特徴を抑えることが大切です。一体どの部屋に、どんな機能がついた窓を増設したいのか、希望を明確にした上で種類を選ぶようにすると、思わぬ失敗をするおそれが低くなります。

また、「増設」ということは、最初の建設時に一度完全に設計した家のバランスを、途中変更するということです。希望によっては耐久性などに問題が発生することがあります。増設できる窓の種類が限られる場合がありますが、何を最優先とするかの順位をはっきりさせながら柔軟に計画を立てれば、きっと素敵なお家に生まれ変わらせることができるでしょう。

窓の種類をふまえた正しい窓選びで、リフォームの効果を最大限感じられる、より快適な空間を作りましょう。

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