強化ガラスの割れ方とほかのガラスとの違い|おもな特徴・割れる原因

強化ガラスの割れ方から見る弱点や安全性!確実に破損を防ぐ対策

ガラスといえば割れやすいものですよね。割れたガラスは刃物のように、私たちの体を傷つけてしまう危険なものになってしまいます。そのため、人がよく利用するような場所は普通のガラスよりも割れにくい「強化ガラス」が使われていることが多いです。

お住まいの家の窓を、強化ガラスにしている人もいらっしゃるかもしれません。しかし、強化ガラスだからといって絶対に安全かといえば、じつはそうではありません。今回は強化ガラスの割れ方や割れてしまう原因に加え、ガラス割れの対策をご紹介いたします!

強化ガラスの割れ方の特徴

割れなくて安全なはずの強化ガラスが、割れてしまうことなんてあるのでしょうか?そもそも「絶対に割れないガラス」などというものは、残念ながら世の中には存在しません。強化ガラスも割れるときはあるのです。

ただし、強化ガラスは割れ方に特徴があり、一般的に使われているフロートガラスよりも安全性に配慮した割れ方をします。強化ガラスは割れたときに肌を切るような大きな破片が飛び散ることはなく、尖っていない小さな破片が狭い範囲に落ちるため、危険が少なくなっています。

一般的なガラスは放射状に大きく割れて、破片はナイフのように尖っているため、ちょっと触っただけで簡単に肌を切ってケガをしてしまいます。また、窓枠にも大きな破片が残ることが多いので交換にも危険が伴うでしょう。

一方強化ガラスは窓枠に破片を残すことなく、割れるときはガラス全体が粉砕する構造になっているため、後の交換処理も比較的簡単にできるようになっています。強化ガラスは絶対に割れないガラスではありませんが、安全性に最大限配慮しているガラスなのです。

ヒビを放置すると危険!

しかし強化ガラスは小さな傷が生じることにより、突然割れてしまうことがあります。なぜなら、強化ガラスはガラスの表面と内部に異なる力が等しく加わっているため、傷が生じることにより、その力のバランスが崩れてしまうからです。

また強化ガラスは傷が生じたと同時に割れるのではなく、傷が徐々に広範囲へ広がることで突然割れることが多いです。ガラスに傷やヒビが生じている際は、突然ガラスが割れることによるケガのリスクに備え、放置はせず早めに交換することをおすすめします。

「割れない」イメージの強化ガラス、その構造とは

「割れない」イメージの強化ガラス、その構造とは

一般的なガラスよりも割れにくい強化ガラスが割れてしまうときというのは、どういうときなのでしょうか。強化ガラスは耐久性を高める構造をしていますが、それによって新たな弱点を生み出しているガラスでもあるのです。

強化ガラスは一般的なフロートガラスに、追加の処理を加えることで製造されています。フロートガラスを約700度で熱したのち、冷気を一気に吹き付けて表面を瞬時に冷却することで強化ガラスはできあがります。

この加熱・冷却の処理によって、ガラス表面には内側へ圧縮しようとする力が、内部ではバランスを保つために外側へ膨張しようとする力が同時に働いて2つの層が生まれます。簡単にいえば、強化ガラスはバランスのいい2重構造になっていることで、高い耐久性を実現しているのです。

強化ガラスの弱点を知っておこう

加熱・冷却処理によって2重構造を生み出し、耐久性を高めている強化ガラスですが、この処理によって通常のガラスにはない新たな弱点も生み出してしまっています。

・一点の衝撃に弱い

強化ガラスは衝撃を全体に分散することに長けているため、一般的なガラスよりも面に対する衝撃には強く、滅多なことで割れることはありません。しかし反面、一点に集中した衝撃には非常に弱くできています。そのため防犯対策として活用しても、ハンマーやバールなどで割られてしまうおそれが高いため、防犯には不向きです。

石や自然災害時に飛散したものがぶつかるのを防ぐには、シャッターや雨戸を取り付けるのがおすすめです。そのほかにも、格子(木や鉄などを組んだもの)を取り付ける方法もあります。

「雨戸などを新たに設置するのは難しい」「ガラス自体を防犯性の高いものに交換したい」といった際は、防犯ガラスに交換することをおすすめします。防犯ガラスの特徴や交換時の費用相場など、詳しく知りたい際はこちらをごらんください。

・急な温度変化に弱い

ほかには一般的なガラスと同様に、急な温度変化に弱い特徴があります。とくに、冬になると暖房機器を使用することが増えるため、室内外の温度差によって“結露”が生じやすくなるので気をつけましょう。

結露が増えると窓のサッシ部分に水が溜まっていきます。サッシ部分の多くはアルミなどでできているため、水によって温度が下がりやすいのに対し、ガラスの表面は太陽によって温められることで、表面温度が上がります。それによりサッシ部分とガラス表面に温度差が生じて、ガラスが割れやすくなるのです。

また、ガラスは熱を吸収することで熱せられた部分が膨張するのに対して、サッシ部分は温度が上がらないため、膨張しません。ガラスが膨張すると、ガラスに引張応力といった力が加わるため割れる原因にもなります。

ガラスに加わる力については次に解説する【「圧縮応力層」に強い衝撃が加わったケース】(ページ内リンク)をごらんください。強化ガラスが割れるこれらの症状を“熱割れ”と呼びます。

ガラスのサッシ部分に結露を発見したら、こまめにタオルなどで拭き取って熱割れを防止しましょう。また結露の発生を防ぐには、強化ガラスの近くに暖房器具を配置しないようにすることも大切です。

強化ガラスに交換をお考えの方は、弊社にお任せください

強化ガラスには以上で説明したとおり、さまざまなメリットやデメリットがあります。強化ガラスについてより詳しく知りたい方や、交換をお考えの方がいましたら、お気軽に弊社にご相談ください。

強化ガラスに交換する場合、交換時にかかる値段が気になる方もいることでしょう。以下のサイトでは、強化ガラスの本体価格や、交換作業でかかる費用について解説していますので、ぜひ合わせてごらんください。

強化ガラスでも割れてしまう原因

強化ガラスを強化している表面と内部の層ですが、皮肉なことにこの2つの層の圧縮と膨張の力が強化ガラスの割れる原因になるケースも多いです。この章では強化ガラスの割れ方をこの力の観点からもう少し詳しく解説していきます。

「圧縮応力層」に強い衝撃が加わったケース

強化ガラスが冷却された際に生まれる、内部に圧縮しようとする表面層のことを“圧縮応力層(あっしゅくおうりょくそう)”といいます。外部からの衝撃に強い圧縮応力層に傷を受けただけでは、強化ガラスが割れることはありません

強化ガラスが割れるのは、圧縮応力層を貫いて内部の“引張応力層(ひっぱりおうりょくそう)”に衝撃が伝わったときです。引張応力層まで衝撃が伝わると、一瞬で2つの応力のバランスが崩れてしまい、結果粉々に割れてしまうことになるのです。

小さな一点に衝撃を受けた場合、引張応力層まで衝撃が伝わってしまう場合が多く、小さな小石がぶつかっただけで割れてしまうケースもあります。また、表面に傷が蓄積されることで、ある日突然内部の層があらわになって割れてしまうケースもあるようです。

ガラスに石がぶつかるのを防ぐには、先ほど紹介した雨戸やシャッターの設置をおすすめします。強化ガラスの表面に生じる小さな傷は、ガラスにぶつかるほかに拭き掃除などをする際にできやすいです。そのため強化ガラスの拭き掃除をおこなう際は、クレンザーなどの研磨剤は使用せずに雑巾やタオルを使うとよいでしょう。

ガラスの品質が悪く、不純物が含まれていたケース

製造時の管理不足で、割れる原因が生み出されてしまうこともあります。ガラス内部には時折“硫化ニッケル”が含まれることがあります。硫化ニッケルは原料由来の不純物です。

この不純物も含めた状態で、そのまま2重構造の力のバランスが保たれるように製造してしまうと、後に温度変化によって不純物が膨張することがあります。この膨張した不純物が内部から応力層のバランスを崩してしまい、自然破損を起こしてしまうことがあります。

製造時に不純物(硫化ニッケル)が混入しているのかを確認するには、“ヒートソーク処理(ソーク処理)”が不可欠です。

ヒートソーク処理とは、製造した強化ガラスを約300度で熱することで不純物が膨張し、ガラスを破壊させる方法を指します。多くのガラス製造会社では、ヒートソーク処理が施されているため滅多に不純物によって割れることはありません。

仮にガラスに不純物が含まれていたことによって割れた場合、メーカーや購入した店舗に問い合わせをすることで、無償で交換してもらえることがあるので、一度相談をしてみるとよいでしょう。

強化ガラスの割れ方が不安?割れや飛び散り対策法

強化ガラスの割れ方が不安?割れや飛び散り対策法

強化ガラスが割れ方に配慮した安全なガラスといっても、割れたときにケガをする危険がまったくないわけではありません。できることなら割らずに使い続けたいものですが、何か対策はできないのでしょうか。

防犯フィルムが強化ガラスの割れ防止に有効!

不審者が窓から侵入するのを防ぐ防犯フィルムですが、単純に窓の割れ防止として活用するのも有効といわれています。

防犯フィルムは適当なものを選ぶのはおすすめできません。できれば確実に防犯効果があると認められた製品が取得できる“CP認定”がされているフィルムを選ぶと、割れ防止にも防犯にも効果的でしょう。

飛散防止シートも飛び散り防止できて安心

ガラスが割れてしまったときに、破片が周囲に飛散するのも非常に危険なことです。ホームセンターなどで販売されている“飛散防止シート(フィルム)”を貼れば、割れたガラスが飛び散るのを防ぐことができます。

ただし、飛散防止シートはあくまでガラスの飛び散りを防ぐものです。ガラス割れ自体を防止するわけではないので、そこは勘違いしないようにしましょう。

強化ガラスよりも強い、合わせガラスに取り替える

フィルムやシートを貼るだけでは信用できない!という方は、強化ガラスよりもさらに強い強度を誇る“合わせガラス”に交換してみるのをおすすめします。

2枚以上のガラスを接着した合わせガラスは、強化ガラスのように一点の衝撃でもすぐに割れることはなく、万が一割れたときにも、破片が落ちにくい構造になっています。

小さなお子様に留守番をさせてしまうことが多いご家庭にも、防犯用としても非常におすすめのガラスです。

まとめ

強化ガラスは一般的なガラスよりも耐久性が高く安全なガラスですが、条件によっては簡単に割れてしまうことがあります。

強化ガラスは小石がぶつかったりバールで叩かれたりなどの、一点に集中した衝撃には非常に弱い構造になっています。また長年の傷が蓄積したり、製造時にまぎれた不純物によって、自然破損してしまったりする場合があります。

防犯フィルムや飛散防止シートを取り付けることで、手軽に強化ガラスの安全性を高めることができます。より確実な安全性を求めるなら、強化ガラスよりもさらに強度が強い「合わせガラス」を検討してみるのもいいでしょう。

弊社は強化ガラスや防犯ガラスなど、さまざまなガラスの交換に対応する業者をご紹介しております。また、交換をおこなう前に、ガラスの厚みや寸法、種類を確認し、実際に依頼した際にかかる費用の見積りを無料でご提示させていただきます。

年中無休で電話相談に対応いたしますので、依頼時に費用や気になることがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

ガラスの種類はいくつあるの?それぞれの特徴や目的を徹底的に解説

ガラスの種類はいくつあるの?それぞれの特徴や目的を徹底的に解説

今お家で使われているガラスは、どのようなものを使用されてますか?ガラスは種類によって特徴が異なります。せっかくなら、毎日の生活に合わせたガラスを選びたいですよね。ではそもそも、ガラスにはどのような種類が存在しているのでしょうか。

防犯対策や、強度が高いガラスなどは想像しやすいかと思いますが、実は他にも多機能なガラスが存在するのです。みなさんが理想とするガラスに出会えるよう、それぞれのガラスの特徴や、使用する目的についてお伝えしていきます。

一般的に使用されているガラスの種類

みなさんが普段使用されているガラスに多いものをご紹介します。当たり前のように設置してあると思いますので、どういった機能や特徴があるのかご存知ないかたもいるかもしれません。今一度、家のガラスがどのようなものを使用しているのか、確認してみましょう。

フロート板ガラス

一番多く使用されている、透明のガラスです。大きさや厚みの幅がありますので、あらゆるところで使われています。値段も安価であり、割れてしまってもすぐに交換をしてもらいやすいです。

型板ガラス

家の周りの視線が気になるようなときに使用されるガラスです。片面がざらざらしており、部屋の中などを外から見えづらくしてくれますので、浴室や台所、隣の家と近い場合に取り付けます。

網入りガラス

ガラスの中に金網が入っているガラスです。どのような効果があるのか分からないかたも多いかもしれませんが、このガラスは、防火や飛散防止の効果があります。

すりガラス

片面が白っぽく曇っているおり、不透明なガラスです。最近ではあまり使われることがありません。

強度が高いガラスの種類

強度が高いガラスの種類

せっかくガラスを交換するなら、強度が高いものを選びたいですよね。強度が高いからといって、絶対割れないということはありませんが、普通のガラスと比べてどのような違いがあるのか、気になるかと思います。今回は2種類の強化ガラスについてお伝えしていきます。

強化ガラス

強化ガラスは、普通のガラスに比べて約3倍の耐風圧強度があります。また、普通のフロートガラスは、割れるとき放射線状に割れ、破片が飛び散ってしまいます。しかし、強化ガラスは粉々にわれるので、飛び散りにくく、安全に割れます。

強化ガラスは、透明のものと、半透明なものが存在します。目的に合わせてどちらかを選ぶことができますので、お好きな方を設置してみてはいかかでしょうか。

合わせガラス

合わせガラスとは、複数の板ガラスの間に樹脂などが挟んであるガラスのことをいいます。割れてしまっても、中の樹脂などの中間膜によって、破片が飛び散りにくいといった特徴があります。

この中間膜があることで、飛んできたものが貫通しにくくなりますので、遮音性や安全性が高いといわれています。

防犯に適しているガラスの種類

防犯対策をしているのでしたら、ガラスも防犯用に交換するのがオススメです。しかし、どのガラスを選べばいいのかわかりませんよね。

強化ガラスは割れにくいといっても、防犯性を考えるとあまり適してはいません。防犯を目的としたガラスには、何が適しているのでしょうか。2種類のオススメしたいガラスをお伝えします。

合わせガラス

合わせガラスは、フロートガラスの中に中間膜を挟むことで、ものが貫通しにくいとお伝えしました。その分ガラスが割れにくいので、防犯性能が高いといえます。さらに、中間膜をより厚くすることができるので、防犯性能を格段に上げることが可能です。

合わせ複層ガラス

複層ガラスに合わせガラスを使用したガラスの事をいいます。合わせガラスは片側や両面に張り付けられており、断熱性にも優れています。中間膜を厚くした合わせガラスを使用すれば、さらに割れにくくなります。

その他の高性能ガラス

その他の高性能ガラス

ここまで、透けにくいガラスや、衝撃に強いガラス、防犯を目的としたガラスなど、さまざまなガラスをお伝えしてきました。

しかし、その他にも機能性の高いガラスが存在します。今回は2種類ご紹介しようと思いますので、ガラス交換を検討されているかたは、参考にしてみてください。

複層ガラス

複数のガラスの中に、乾燥空気を閉じ込めたガラスの事をいいます。高い保温効果で、室内を快適な状態へと導いてくれます。使用するガラスの種類は選べますので、防犯面を考えたガラスや、安全性が高いガラスなどを組み合わせることができます。

真空ガラス

2枚のガラスの間に、真空層を閉じ込めたガラスの事をいいます。一枚ガラスの約4倍の断熱性能があり、複数ガラスより薄く作ることができますので、リフォームの際にも使いやすいです。

生活の状態に合わせて使用したいガラス

普段の生活の中で、「こんな効果があるガラスがあったらいいな…」と思うことがあるかと思います。ここでは、みなさんの生活の中をより良いものにできるようなガラスをいくつかお伝えしていこうと思います。

冬にオススメなガラス

寒い冬は、とにかく部屋の暖かい空気を逃したくないですよね。そのような場面では、断熱ガラスを使用するのがオススメです。

断熱層ガラスの中にある空気が、冷気による影響を軽くしてくれます。また、真空ガラスも同じような効果が期待されますが、値段が少し高めです。

夏にオススメなガラス

夏は冬とは逆に、部屋の中にこもる熱を外に出したいですよね。その場合は、Low-eガラスがオススメです。Low-e膜は、太陽による熱の影響を軽減する効果がありますので、部屋に熱がこもりにくくなります。

防音対策用のガラス

家の近くに大きな公園があったり、施設があったりすると、外のガヤガヤした音が気になりますよね。そんなときは、真空ガラスや、防音合わせガラスを使用してみてください。厚みによって防音機能が変わりますので、選ぶ際は気を付けましょう。

周りの視線を遮るガラス

隣の家が近かったり、人通りが多くて部屋の中を見られたくなかったりする場合は、型板ガラスがオススメです。

型板ガラスだけでは、断熱効果が得られないと不安な人は、複層ガラスの片側を型板ガラスにすることも可能ですので、ぜひ依頼をしてみてください。

ガラス交換や修理にかかる費用は?

自分の家に合うガラスの種類が分かったら、さっそく交換してもらいたいですよね。しかし、気になるのは費用ではないでしょうか?ガラスの交換や修理をおこなう際にかかる金額や、依頼をする業者の選びかたについてお伝えしていきます。

費用について

ガラス交換にかかる費用は、当然ガラスの種類によって異なります。組み合わせることができるガラスも存在しますので、まずはご希望のガラスにかかる値段を業者に聞いてみましょう。

しかし、値段は業者によって変わってきます。「なんとなくよさそうだから」で選んでしまいますと、後からもっと安く作業をしてくれる業者がいたことに気付き後悔する。なんてことになるかもしれませんので気を付けましょう。

失敗しない業者の選び方

業者を選ぶときは、現場見積りをしてくれるところを選びましょう。電話だけで料金を確定されてしまいますと、後から追加料金がかかることもあるかもしれません。

また、相談の際に親身に聞いてくれる業者がよいでしょう。話をあまり聞いてくれないと、自分の叶えたい希望と違うものを提案されてしまう恐れがあります。

まとめ

ガラスの種類はたくさんありますが、自分の家ではどのガラスが一番合うのか、探すことはできたでしょうか。お家の環境をより良いものにするためにも、防犯性の高いガラスや、強度の強いガラス、断熱性に特化したガラスなど、生活に合ったガラスに交換をしてみましょう。

また、値段はガラスの種類や大きさによって変わります。依頼をする際は、必ず現場見積りをしてくれるところを選びましょう。

強化ガラスの値段はいくら?交換費用の相場や自分で交換する方法


強化ガラスの値段はいくら?交換費用の相場や自分で交換する方法

強化ガラスは、割れにくく飛び散りにくいという性質を持ちます。そのため、小さなお子さまがいるご家庭や台風などの影響を受けやすい地域にお住まいの方など、さまざまな用途で設置されます。

しかし、強化ガラスは窓ガラスとしてよく使われるフロートガラスより、価格は高めの設定となってしまいます。交換を検討する際には、あらかじめ強化ガラスの値段の確認をしておきましょう。

強化ガラスは、厚みや大きさによって費用は大きく変動します。このコラムでは、強化ガラスの値段と交換費用の相場を解説しています。自分で交換したい方に向けてDIYの方法もご紹介していますので、業者に依頼したい方、DIYしたい方それぞれ参考にしてみてください。

強化ガラスの値段と交換したときの費用相場

強化ガラスは、機能性によって値段が異なります。はじめに、そのなかでもよくご家庭で設置されることのある種類の費用相場や、交換する際に知りたい情報を解説していきます。

強化ガラスの値段は大体いくら?

強化ガラスの値段は大体いくら?

強化ガラスは、ほかのガラスと同じように厚さによって値段が異なります。5ミリメートルから19ミリメートルとさまざまな厚さの強化ガラスがあり、より厚いほど値段が高くなる傾向があるのです。

窓ガラスとして使用される強化ガラスは、基本的に5ミリメートルほどの厚さのものが多いです。この厚さであれば、900ミリメートル×800ミリメートルのサイズの窓ガラスでは、相場は20,000円~30,000円ほどです。同じ大きさでも、厚さが10ミリメートルともなれば、30,000円~40,000円ほどまで相場も値上がりします。

強化ガラスへ交換したときの費用相場

業者にガラス交換を依頼する際には、ガラス代とは別に作業費として、10,000円~15,000円ほどがかかります。さらに、元から設置してあった窓ガラスの処分代や出張費がかかる業者もあります。

ガラスは厚みがあるほど丈夫であるため、より効果的な強化ガラスを設置するには、元のガラスよりも厚みが必要です。もし厚みを変える場合は、窓枠やサッシの交換をすることになり、取り換えの費用相場は100,000円ほどとなります。ただし、窓の大きさによっても費用は異なりますので、具体的な費用が知りたいときには業者に見積りをとってもらいましょう。

強化ガラスへの交換はどれくらい時間かかる?

強化ガラスは特殊なガラスとなり、業者に在庫がなく、取り寄せとなる場合があります。取り寄せの場合には、およそ1週間かかるため、交換を考えている場合にはあらかじめ業者に連絡しておくとスムーズです。

ガラスの設置自体は、サイズの確認ができていれば1時間弱ほどで交換ができます。もしも、ガラスが割れたというケースなどではやく交換がしたいという場合には、複数のガラス業者に在庫の確認をすることや、もしくは交換までガラス業者に応急処置をしてもらうこともできますので、相談してみてください。

窓枠やサッシの交換をする場合には、工事に1日~3日ほどかかります。ただし、状態の確認をして必要な作業を見積もる必要があることから、交換を決めてから最短でも1週間ほどかかることがあります。

ガラス業者に交換を依頼したときの流れ

ガラス交換は、ガラス業者に依頼の連絡をしてからはじまります。近所にいつもお世話になっているガラス屋さんがある場合には、安心して依頼することができます。しかし、引っ越したばかりだったり、知っている業者がいないという状態ですと、新たに探す必要があるでしょう。

業者に依頼したら、次に見積りをしてもらいます。窓ガラスの大きさや適用しているガラスの厚みを把握するためです。

最後に、交換作業に入ります。窓枠をサッシから取り出し、古いガラスを外します。新しく強化ガラスを取り付け、窓枠をサッシに戻してから動きを確認したら完了です。

まれに不具合が見つかると、該当箇所の修理をおこなうこともあります。別途料金がかかる場合があるため、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。

強化ガラスの交換は、普通のフロートガラスに交換するのと手順は変わりません。ただし、厚さのある強化ガラスに交換する際には、サッシや窓枠の交換をすることになるため、数日間は作業にすることになります。

強化ガラスは値段が高いですが、普通のフロートガラスとは一体どんな違いがあるのか、次の項目でお答えしています。強化ガラスへの交換を迷っているかたは参考にしてください。

どこの業者に依頼すればいいのか分からないというときには、ガラス修理お助け隊にお任せください。お電話相談の内容からお客様に適したガラス業者をご紹介できます。ガラスのことでお困りごとがありましたら、24時間365日電話相談を受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。

強化ガラスの特徴と交換するメリット

強化ガラスは、一般的に窓ガラスに使われる透明なフロートガラスと比べたら2倍近く値段が異なります。高価な強化ガラスの特徴やメリットについてまとめましたので、強化ガラスにしようかお悩みの方は検討してみてくださいね。

強化ガラスとは

強化ガラスとは

強化ガラスは、窓ガラスだけでなく、グラスなどの食器類や車のフロントガラスによく使用されているガラスです。窓ガラスとしてよく使用されるフロートガラスに熱処理と冷却処理をすることで、約3~5倍ほどまで強度を上げています。

強化ガラスはその強度から見た目が気になることかと思いますが、通常のガラスとの見分けがつけられないほど自然です。衝撃に強いだけでなく、熱にも強いことから耐熱食器などにもこの強化ガラスが使われることがあります。

強化ガラスに交換するメリット

強化ガラスは、ガラス面をハンマーでたたいてもなかなか割れません。何かがガラスに飛んできたり、ガラスにぶつかったりしても割れにくいです。そのため、お子さまがおもちゃを投げたり、走りまわっても、普通のフロートガラスを設置するより安全に過ごすことが期待できます。

普通のガラスとの割れ方の違い

通常のガラスであれば、大小さまざまなサイズの破片が飛び散り、鋭利な切り口でケガをするおそれがあります。しかし、強化ガラスが割れたときには、細かく粉状に砕け散ることから、たとえ割れてしまったとしても安全な割れ方をするため、ケガのリスクが低いです。

小さなお子様のいるご家庭や、台風などの影響を受けやすい地域にお住まいの場合には、強化ガラスを窓に使用すると割れにくく、さらにケガを防ぐこともできるのです。

強化ガラスがよく使用されている場所

強化ガラスは、一番身近なものでいうと食器です。皿やフライパンのフタとしてよく使われています。車のフロントガラスも車の運転中に飛来物にも耐えられるように、強化ガラスが使用されています。

家の窓でいえば、窓、高窓、出窓によく強化ガラスが使用されます。天窓や高窓、出窓は雨風や雪の影響を受けやすいです。通常の窓にはシャッターや雨戸が付いていることが多いですが、これらの窓には設置されていないことが多いため、割れてしまうと大変危険です。しかし、強化ガラスであれば鋭利な破片が落ちてくるということがないため、安全です。

また、お子さんがいるご家庭の場合には、リビングや子ども部屋などを強化ガラスに交換することもあります。万が一割れてしまったとしても、粒子状であるため、お子様のケガを防ぐことができるのです。

強化ガラスに交換したいというときには、弊社にお任せください。全国にある加盟店から、お客様にあうお近くのガラス業者をご紹介できます。ガラス修理お助け隊では、最短10分で現場に駆け付けることも可能ですので、お気軽にご連絡ください。

強化ガラスを自分で交換することはできる?

強化ガラスの設置は、より効果的に使用するためにガラス業者に取り付けてもらうことをおすすめします。しかし、費用を抑えたいという方に向けて設置方法をご紹介しましょう。

強化ガラスの購入先

強化ガラスの購入先

強化ガラスはガラス屋さんやガラスメーカー、インターネット通販のガラス専門店から購入することができます。自分で設置するために購入する際には、ガラスの大きさを正確に採寸してください。

採寸するときには、内寸という「サッシの内側のガラスの長さ」を測り、さらに約12ミリメートル足すと設置されているガラスの大きさになるといいます。より正確にガラスのサイズを把握するには、サッシを外し、ゴムパッキンのついた状態からガラスの実寸を測ります。

自分でガラスを交換する方法

強化ガラスをDIYで交換する手順を紹介します。強化ガラスは、種類によって厚みのあるものがありますが、元から設置していたフロートガラスと厚さが異なる場合には、取り付けられないことがあります。サッシの交換をしない場合には、設置していたガラスに近い厚さのものを取り付けましょう。

1.ガラスのサイズを測り、強化ガラスを買う
正確なガラスのサイズを測り、ガラス屋や通販などにより強化ガラスを手に入れましょう。

2.サッシから取り外す
サッシから窓枠を取り外し、窓枠のビスを外してガラスと枠を分けます。

3.強化ガラスにグレチャンを付ける
強化ガラスのまわりに、グレチャンとよばれるゴムパッキンを取り付けます。元のガラスが古い場合にはグレチャンが劣化していたり、汚れていたりする場合があるため、グレチャンも新調しましょう。

4.枠に強化ガラスを取り付ける
グレチャンを取り付けた強化ガラスを窓枠に取り付けます。ビスを締めて、外れないか確認してください。

5.サッシに戻す
サッシに戻し、スムーズに動くのか、ガラスが外れないのか確認したら完了です。

強化ガラスを交換するときの注意点

強化ガラスを交換するには、窓枠が適応していないと取り付けることができません。窓枠の対応する厚みの強化ガラスを取り付けるようにしてください。

強化ガラスは、振動や衝撃があると全体が粉砕してしまいます。作業中に壁に立てかけただけで割れてしまったり、窓枠に適切に固定されたりしていないとサッシで動かしただけで割れてしまうことがあるため、取り扱いには注意が必要です。

強化ガラスは、ガラスだけの注文でも高額となってしまうことから、失敗してしまうと大きな損害となってしまうことがあります。自分で作業することに慣れていない方や、取り扱い方法に不安があるという方は、業者に依頼しておくと安心です。

業者に依頼するとしても、取り付け費用が高い業者から、安めの価格設定の業者までさまざまです。費用相場が分からないというときには、無料で現地調査をおこなっている業者に見積りしてもらうことで、相場を知り、信頼できる業者を見つけられやすいです。強化ガラスに交換をお考えでしたら、お気軽に弊社にご相談ください。