フロントガラスにひび…どうする?簡単にできる修理方法と注意点!

フロントガラスにひび…どうする?簡単にできる修理方法と注意点!

愛車のフロントガラスにヒビが入ったとき、どのように対処するのが正解でしょうか?「すごく小さいヒビだし問題ないだろう」と考えるかもしれませんが、自動車はスピードを上げて走るので、ちょっとの傷でも風によって拡大してしまいます。そのままでは視界が悪く事故を引き起こすことも。ヒビがあると車検に通らないこともあるようです。

フロントガラスはその分厚さと丈夫さで走行中の安全を守ってくれるとても重要な存在です。だからこそ、傷がついたときにはいくら小さくてもきちんと直す必要があります。早めに対処しておけば修理費用も最小限に抑えられます。

この記事では、フロントガラスのヒビが入ったときの対処方法や予防方法などをご紹介します。「ヒビが入っちゃったけれど、対処どうしよう?」とお悩みの方は必見です!

フロントガラスにヒビが入った…

フロントガラスにヒビが入るトラブルは、案外よくあることです。どんなことが原因でヒビが入ってしまうのでしょうか?

フロントガラスは自分で補修することもできますので、高額な費用が嫌だという方は、自力でのリペアも考えてみましょう。

フロントガラスのヒビ、実は結構多いトラブルです

原因として一番多いのは「飛び石」です。車を走らせているときに小石がガラスに激突して傷がつくというもので、走行速度が速いほど石の威力も高まります。高速道路などではほんの数ミリの石でも数十センチのヒビが入ることもあるのです。

ほかには、洗車中にワイパーを倒して傷つける、ガラスが凍結して温度変化で割れてしまうといったケースもあります。

あまりに大きなヒビでなければ、自分で修理するのも可能

「走行中に石が飛んできた」「いつのまにかヒビが入っていた」といった場合も多いです。ガラスをまるまる交換するとなると数万~数十万かかってしまいますので、痛い出費です。

実は、小さなヒビなら自分でも直すことができるんです!もちろんガラスのプロに対応してもらったほうが仕上がりも安全性もよいでしょう。しかし、費用を払うのが嫌だからとヒビを放置してしまうくらいなら、自分でリペアを試すほうがはるかに安全です。

フロントガラスのヒビ、絶対に放置してはダメ!

フロントガラスのヒビ、絶対に放置してはダメ!

フロントガラスのヒビ、ほんの小さいキズだからといって放置するのはNGです。そのままにしておくとヒビが拡大しますし、事故の危険性が高まってくるからです。走行中は交通事故など常に危険があるからこそ、安全第一に考えなければなりません。

また、費用の面からも早め早めの修理がおすすめです。小さいほど安く修理できますが、ヒビが拡大すれば費用は5倍、10倍に跳ね上がってしまうこともあるのです。

フロントガラスのひびを自分で修理する方法

フロントガラスのヒビは、小さなものなら自分でも直すことができます。自力でも直せる目安は、【500円玉硬貨以下のヒビ】です。

ここからはリペア用の道具を使った補修方法をご紹介します。3ステップで簡単ですので、できそうだと思ったら試してみましょう。リペアキットは通販やホームセンターでも購入可能で、比較的安価に手に入ります。

1.ヒビの周りとフロントガラス全体をきれいにする

フロントガラスを乾拭きします。水拭きするとレジン液がしっかりと密着しなくなるので、必ず乾いた布を使ってください。

傷の部分にホコリや砂が入っている場合は、針やつまようじなど先のとがったもので取り除きます。その後、ヒビの周りをマスキングテープで覆いましょう。

2.ヒビに補修液を流し込む

フロントガラスのリペア専用のUVレジン液を注入して、欠けた部分を埋め合わせます。

リペアキットの中に入っている台座をヒビの部分にセットし、台座にレジン液を入れます。レジン液が溢れてしまったときは周囲を拭きます。その後台座を外します。

3.ヒビに保護フィルムを張る

最後にレジンを注入した部分の上に保護フィルムを丁寧に貼ります。

レジンはしばらく放置しておくと、透明に硬化します。日光が当たる場所ではすぐに固まってしまいますので、夏場は日陰での作業がおすすめです。逆に真冬の低気温の日にはなかなか硬化しないので、できるだけ日差しのよい場所を選びましょう。

硬化しきったらフィルムを剥がし、余分に付着している補修液をカミソリなどを使ってキレイに取り除きます。

フロントガラスを守る方法もチェック!

フロントガラスを守る方法もチェック!

補修の方法が分かっていれば次にヒビが入ったときも安心ですが、一番うれしいのはガラスにひびが入らないことですよね。

ガラスにヒビを作らない予防策を2つご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

・砂利道での走行はスピードに注意を

走るスピードを意識して、リスクを少しでも減らしましょう。

小石でもスピードが上がれば非常に危険なものと化します。山道など地面がガタガタとしていて小石が転がっているような場所では、とくにスピードに気を付けるべきです。

・カバーや解氷剤を使用する

ガラスは急な温度変化に弱いので、カバーなどを使って温度変化を極力減らすことも重要な対策です。30度、40度というような暑い夏場は車用のガラスカバーを使うとおすすめです。

冬にはガラスが凍結すると毎回熱湯をかけて溶かしているという方もいるでしょう。しかしその方法ではガラスは急な温度変化にさらされます。そのため、解氷材などの商品を使うようにしましょう。

大きなヒビが入った場合は、業者に頼ろう!

大きな障害物がガラスにぶつかったり、ほんの小さなヒビだからと放置したりすると、大きなヒビに発展してしまいます。リペアキットでの補修ができるのは500円玉ほどの大きさまでです。それ以上のサイズなら、業者に任せましょう。

業者に依頼する際には誰しもが「ちょっとでも安く、安心できる業者はどうやって選ぶべき?」という疑問を抱きます。ここからは3つの業者選びのコツを伝授します。

・複数の業者から見積りをとる

何よりも大事なのは、見積りを依頼することです。複数の業者に見積りを依頼することを「相見積り」と呼びます。相見積りをとることで業者ごとの費用の違いが明確に分かり、作業内容や費用の相場も確認することができます。

費用はヒビの状況や自動車のメーカーなどによって左右されるため、見積りなしで費用を予測するのは難しいです。業者に直接尋ねるのが一番手っ取り早くかつ正確ですので、ぜひ利用してみてください。

・見積内容は明確になっているか

見積りをもらったら、内相が詳細に書かれているかを確認しましょう。

費用がとても安くても修理方法が明記されていなかったりすると、雑な修理で済まされてしまったり、あとで追加料金を請求されてしまったりといったトラブルが起こるかもしれません。

詳細まできちんと明記された見積書は、業者が対処方法とどの程度の修理が必要なのかをしっかりと把握しているという表れとも言えます。

見積書の中で分からないこと、不可解なことがあったら、業者に質問してみるのもよいでしょう。

・実績があるかどうか

いままでどれくらいガラス交換・修理をしてきたのかという点もとても重要です。今までの経験を活かして修理をすることができる業者は、その分失敗なくキレイに補修してもらえる可能性が高いということ。とくにフロントガラスの修繕を経験したことがあるかに注目しましょう。

実績は業者のホームページに掲載された「施工例」などで確認することができます。また、実際に利用したお客様からの口コミもリアルな感想を知ることができるので見てみるとよいでしょう。

まとめ

フロントガラスにヒビが入ったとき、できるだけ早く対処することが大切だとおわかりいただけたでしょうか?ヒビがあると視界が悪く、放置するとヒビが広がってケガや事故のリスクが高まります。

リペアキットを使った簡単な修理方法もありますので、ヒビの大きさを確認して試してみましょう。さらに、運転スピードに気を付けるなどしてヒビ予防することも大切です。

ヒビが大きい場合はガラスのプロに任せる必要がありますが、依頼を決める前に安心できる業者かを見極めることが大切です。相見積りや実績を確認して、「ここならきちんと対応してくれそう」と思える業者を見つけてくださいね。

【窓のカビ掃除と予防策を徹底解説】これであなたもカビバスター!

【窓のカビ掃除と予防策を徹底解説】これであなたもカビバスター!

「窓のカビ掃除、早くやりたいけど効率的におこなう方法はあるのだろうか?」、いつの間にか増殖している窓のサッシやパッキンのカビ。毎日のように目にする窓のカビは、早くなんとかしたいものですよね。カビがもたらす見た目の悪さや健康被害も気になります。

窓のカビを徹底的にやっつけるためには、手順に沿っておこなうのが一番の近道です。世界からの名声を獲得する“カビバスター”の一員に、あなたもなりたいのではありませんか?今回のコラムでカビの撃退方法を学んでおけば、その道のりは一気に短くなるでしょう。

「家の窓に多くのカビが増殖していて困っている」「カビをやっつけたいけど、上手な方法が思いつかない」、そんな人はぜひ最後までご覧ください。参考になることをお約束します。

窓はカビが生えやすい?カビ発生の原因

「窓のカビ掃除をしたい」。そう考える人は多いでしょう。窓のサッシやゴムパッキンに増殖しがちなカビは、見た目の印象もよくありません。早々になんとかしたいですよね。しかし、そもそもなぜ窓周辺にはカビがたくさん増殖するのでしょうか?

カビが増殖するために必要な要素は、主に5点です。「栄養分があること」「酸素があること」「温度が適正であること」「湿度が適正であること」「増殖するための時間があること」。窓周辺は、この要素の多くを満たした環境が整っているのです。

これらのうち、初めの3点「栄養分」「酸素」「温度」に関しては、予防することが難しいといわれています。カビはプラスチックでも栄養にしますし、私たちが暮らすうえで、酸素や温度をゼロにすることはできませんよね。対処するなら、残りの2点です。

「湿度」と「時間」も、ゼロにすることは難しいですが、定期的に水分を取り除いたり、掃除をしたりすることで対処可能です。カビの胞子は目に見えないため、油断しがちですが、目に見える状態は、カビが増殖を始めているサインといわれます。

カビの増殖を防ぐためには、窓でいえば結露を除去したり、サッシにたまったホコリを取り除いたり、こまめな掃除が肝となります。カビの発生を防ぐためにはカビのとっての快適な環境を破壊すること。そのための方法を、次項から紹介していきます。

窓のカビ掃除を始める前に準備を整えよう

窓のカビ掃除を始める前に準備を整えよう

窓のカビを掃除する。ご存知の人もいるかと思いますが、カビは私たちの体内に侵入することで、さまざまな被害をもたらします。また、そもそもカビを直接触ったりすることが考えられない、という人も多いのではないでしょうか?

窓のカビを掃除する事前準備として、「マスク」「ゴーグル」「ゴム手袋」は用意しておきましょう。これらは“カビバスター”に入隊するために必要な、3種の神器ともいえるでしょう。カビ取り剤の中には強力なものもあります、保護のためにも必ず用意しておきましょう。

また、カビ掃除をする日は、天気のよい日を選ぶようにしてください。掃除中、掃除後は換気が必須です。これは洗剤やカビ取り剤の臭いをこもらせない意味や、カビを拭き取ったあと、室内に胞子を漂わせない意味もあります。ぜひ、覚えておいてください。

窓のカビ掃除【サッシ編】

カビ掃除をするときの手順は、大きくふたつにわかれます。「ゴミやホコリを取り除く」「カビを殺菌する」のふたつです。窓のカビを掃除していくときも、この手順に沿っておこなっていきます。サッシにせよ、ゴムパッキンにせよ、この手順は同様です。

窓のサッシを掃除するときは、まず掃除機やホウキを使って、大まかにゴミやホコリを取り除いていきます。目に見える部分をキレイにしましょう。そのあと、割り箸や歯ブラシ、綿棒などを使って汚れを落としていきます。キッチンペーパーを併用してもよいでしょう。

サッシがおおよそキレイになったら、消毒用のエタノールやカビ取り剤を使って、カビを殺菌していきます。頑固なカビが生えているところには、薬液を吹き付けたあとキッチンペーパーなどを置き、漬け置きしておきましょう。目安は15分~30分です。

それでも落ちない場合は、エタノールやカビ取り剤を吹き付ける、漬け置きをする、この工程を何回か繰り返しましょう。繰り返していくうちに、カビの根元深くまで薬液が浸透していき除去することが可能です。漬け置きしたら、都度しっかり水拭きをして終了です。

窓のカビ掃除【ゴムパッキン編】

窓のカビ掃除【ゴムパッキン編】

サッシと比べて、ゴムパッキンのカビは根深いことが多いです。窓のカビを掃除するときの本丸がこちらといってもよいでしょう。“カビバスター”に入隊したばかりのあなたには、少し気が重たい任務ともいえるかもしれません。しかし、その心配は不要です。

ゴムパッキンを掃除するときには、ゴムパッキン専用のカビ取り剤が市販されていますので活用しましょう。ゴムの中に深く根付いたカビを、根本から退治するための最終兵器です。そのほか、使用するものは食器用洗剤や住宅用の中性洗剤、雑巾や新聞紙です。

まずは下準備として、床に新聞紙を敷きます。強力なカビ取り剤が床にこぼれないようにするための予防策です。新聞紙を敷いたら中性洗剤を薄めたもの、もしくは住宅用の中性洗剤を使って、ゴムパッキン周辺の汚れを取り除いていきます。雑巾は乾いたものを使用してください。

キレイに汚れを取り除いたら、カビ取り剤をゴムパッキンに吹き付けていきます。根深く色が濃い部分には、キッチンペーパーを使って漬け置きするのがよいでしょう。15分~30分ほど置いたら、水拭きして丁寧にカビを拭き取っていきます。

サッシの工程同様に、一度で取り切れない強力なカビを除去するには、カビ取り剤を吹き付け、漬け置きする工程を繰り返しておこなってください。カビが徐々に殺菌され、目に見えてゴムパッキンがキレイになっていきます。その過程は気持ちがよいですよ。

サッシもゴムパッキンも、まとめてやるのがオススメです!

サッシとゴムパッキン。これらふたつの場所を徹底的にキレイにすれば、窓のカビを退治できたといえるでしょう。ついつい先延ばしにしてしまっていた窓のカビ掃除も、いざ始めてしまえば楽しくなってくるものです。見た目も徐々にキレイになっていきます。

サッシとゴムパッキンの掃除。これらの作業は同時におこなうのがオススメです。前述したとおり、エタノールやカビ取り剤を吹き付けたあとは、漬け置きする時間が必要になります。そのあいだにもう一方の場所を掃除していくのが、もっとも効率的な方法でしょう。

準備するものや、使用する薬剤もほぼ共通のため、まとめてやってしまえば手間も圧倒的に節約できます。掃除をする際は必ずマスクとゴーグル、ゴム手袋を着用し、換気をしながらおこなうようにしてください。また、薬剤を混ぜないように注意しましょう。

窓のカビを放置してもよくないことばかり!

窓にカビが増殖することは、見た目以上におそろしい弊害(へいがい)を発生させることに繋がります。家の空気の流れ道である窓だからこその危険です。

窓のカビ掃除には見た目をキレイにするという目的のほかに、健康被害を減らすという目的もあるのです。

カビによる恐怖の健康被害

カビが生えた食べ物を口にして、下痢や腹痛が起こったという話を、耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか?それは食べ物に発生したカビ以外でも同様です。下痢や腹痛をはじめ、喘息(ぜんそく)や鼻炎など、カビが原因となる健康被害は数多いのです。

カビが原因になる悪臭

「服がなんだかカビ臭い……」、そのような経験がある人もいるのではないでしょうか?カビは悪臭の原因にもなることでも有名です。厳密にいえば、臭いを発しているのはカビではなく、カビから生まれる細菌です。しかし、カビが発生源であることは事実でしょう。

カビをエサにする微生物が増える

カビはほかの微生物のエサにもなってしまいます。ダニはその代表例でしょう。人を刺すことでかゆみを与えたり、アレルギーや皮膚炎をもたらしたりするダニの大好物はカビなのです。カビが増殖することは、ダニなどの微生物を増殖させることにもつながります。

カビの増殖が、自然になくなることはないでしょう。増殖したカビがもたらす被害は数多いです。どこかでカビを退治しなければ、これらの被害は終わることなく、悪循環を続けてしまうでしょう。カビバスターになることは、家族の健康を守ることにもなるのです。

窓にカビを発生しにくくする予防策

「窓のカビを掃除する手間が面倒くさい」、そう感じる人は多いでしょう。少しでもカビ掃除をラクにするには、記事の前半でご紹介したように“カビにとっての快適な環境を作らないこと”が大切です。カビの居心地が悪い環境を作り上げることで、窓のカビ発生を予防しましょう。

窓のカビの予防方法

具体的な方法としては、まずゴミやホコリを取り除くために、定期的に掃除をするようにしましょう。窓際にゴミやホコリがたまりやすいことは、ご存知のはずです。ゴミやホコリに水分が合わさることで、カビにとって絶好の環境が生まれてしまいます。

窓を開けて換気をおこなうことも、習慣付けておくのがよいでしょう。換気は室内の空気を入れ替える役割のほか、窓に注意を向けるキッカケにもなります。毎日とはいかなくても、定期的に換気をするクセを付ければ、カビの発生防止にも一役買うでしょう。

窓の結露を防止することも有効です

カビが増殖するために不可欠な要素のひとつである「湿気」。窓回りに湿気をもたらす大きな存在が結露であることに、異議を唱える人はいないでしょう。結露はいわばカビのとっての砂漠のオアシスです。枯れかけたカビの身体を癒す、厄介な存在といえるでしょう。

カビバスターとしては、その状況を黙って見過ごすわけにはいきません。カビがエネルギーを得る状況を、みすみす見逃すわけにはいかないでしょう。カビのオアシスである結露。簡単にできる対策と対処方法で、一網打尽にしていきましょう。

もっとも簡単な対策方法は、窓を乾拭きすることです。しかし、手間も時間もかかることは事実。ここは賢く、カビバスターの秘密道具を用いましょう。その名前は「結露防止シート」です。窓に貼るだけで、結露の発生を防ぎ、カビ増殖を防ぐことができるでしょう。

まとめ

窓のカビ掃除を始める前は正直、とても腰が重たいですよね。「明日でいいかな」「来週でいいかな」、など悪魔のささやきが聞こえてくるのは、あなただけではありません。しかし、カビを放置することは健康上の危険もともなうため、避けたほうがよいでしょう。

カビの掃除をおこなうときは必ず天気がよく、換気ができる日を選ぶようにしてください。また、マスクやゴーグル、手袋の着用は欠かせません。時間が許せば、窓のサッシとゴムパッキンを一気にまとめて片付けてしまうのがオススメです。

カビの掃除と同様に、予防策を知っておくことも重要です。そもそもカビが増殖しなければ、時間をかけて掃除する必要もありません。“カビバスター”の称号をすでにお持ちのあなたなら、予防は容易でしょう。カビがない窓で、快適な生活を送ってくださいね。

窓ガラスにフィルムを貼るなら種類をチェック!自分で貼る方法

 窓ガラスにフィルムを貼るなら種類をチェック!自分で貼る方法

窓ガラスには、割れたときに飛び散るのを防止するための対策フィルムがあります。しかしこのフィルム、自分でキレイに貼るのがなかなか難しいという印象があるため、貼る作業は基本的に業者に任せがちです。

しかし、意外と簡単に自分でフィルムを貼ることができるんです。今回は、窓ガラスのフィルムについて解説していき、最終的に自分でフィルムを貼る方法についてもお伝えさせていただきます。

「自宅のガラスにフィルムを貼りたい」。そう考えているかたは、ぜひ参考にしてみてください。

窓ガラスにフィルムを貼ろう!オススメな理由とは?

窓ガラスにフィルムを貼ることが推奨されているのは、いくつかの理由が存在します。

窓ガラスのフィルムとはどういうもの?

窓ガラスに貼るフィルムは、一般的にはペットボトルなどに使われているポリエチレン製のシートが使われているものがほとんどです。衝撃に強いことや、伸縮性があるなどの利点からポリエチレンが選ばれています。

窓ガラスにフィルムを貼るメリット

フィルムを貼る理由は目的によってさまざまですが、窓ガラスが割れたときの飛散防止のために貼り付けているという理由がとくに多いです。近年では、地震などで窓ガラスが割れて飛び散った被害が多かったことから、こうしたフィルムへの注目も集まっています。

また、フィルムの種類によっては、窓ガラスから虫を遠ざける「防虫忌避(ぼうちゅうきひ)」の効果があるものも存在します。

窓ガラスのフィルムは多種多様!自分の家に合うものを選ぼう

窓ガラスのフィルムは多種多様!自分の家に合うものを選ぼう

窓ガラスのフィルムには、いくつかの種類があります。その代表的なものは前述したガラスの破片を防ぐものから、プライバシーを守るものまで、さまざまなものがあります。ここでは、使われることの多いガラス用のフィルムを4種類紹介します。

窓ガラスのフィルムにはどんな種類がある?

・飛散防止フィルム

台風などの自然災害で窓ガラスが割れたときに、ガラスの破片が飛び散ってしまわないように防止するフィルムです。緊急事態に備えて、貼っておくと安心でしょう。

・プライバシー保護フィルム

部屋のなかの光景を、外から見えなくする効果があるフィルムです。たとえば大きな窓が道などに面していると、外からの視線も気になりがちです。外部からの視線が気になる場合に、このフィルムを貼り付けることで外部からの視線を遮断することができます。

・防犯フィルム

空き巣対策に効果を発揮するフィルムです。空き巣の侵入経路は主にドアと窓ガラスです。この防犯フィルムを貼れば、窓が割れづらくなり防犯効果を高めることができます。

・UVカットフィルム

外からの強い太陽の光を軽減してくれるフィルムです。西日や夏場の強い紫外線が気になる場合、UVカットフィルムを貼り付けることで、紫外線を減らし、部屋の温度上昇も防ぎます。より過ごしやすい環境を作ることができるでしょう。

また、UVカットフィルムには防虫効果も期待できます。夜の虫にとって、光は大好物です。気づいたときには大量の虫が集まっていた、ということもあるでしょう。そんな虫を防ぐにもUVカットが効果的です。外に漏れる光の量を減らすことで、虫を遠ざけます。

・断熱フィルム

外の気温が屋内へ影響しづらくなる効果があるフィルムです。これにより、夏は部屋が暑くなりにくく、冬は寒くなりにくいため、部屋のなかを快適で過ごしやすい環境にすることができます。

・ミラーフィルム

ミラーフィルムを貼り付けると、窓ガラスが鏡のような状態になり、外からなかをのぞくことができない状態になります。一方で、なかからはフィルムを貼り付ける前と同じように、外を見ることができます。

・デザイン性フィルム

柄や模様が印刷されているフィルムです。部屋やインテリアに合わせて、外観のデザインを演出するために使われることが多いです。主にカフェなどのお店で使われることが多いですが、一般家庭でも、おしゃれに演出できることから使用する人もいます。

たくさんあるフィルム、選び方のポイントは?

さまざまな種類があるフィルムですが、基本的には用途に合わせて選ぶようにしましょう。

窓が割れたときの飛散防止を目的としているのか、外から見えないようにしたいのか、断熱効果を窓に持たせたいのかなど、自分が必要としている要素がなんなのか、見失わないようにすることがフィルム選びのポイントです。

【DIY】簡単!自分でも窓ガラスにフィルムは貼れます

どのフィルムを使うかを決めたら、次はフィルムを窓ガラスに貼り付けていきます。窓ガラスにフィルムを貼り付ける作業は難しそうに感じる人もいるかと思いますが、じつは素人でも手順どおりおこなえば、簡単に貼ることができます。

貼り方の手順のご紹介

ここからはフィルムの貼り方を簡単に説明していきます。事前準備として、まずは道具を用意しましょう。

用意する道具:

  • フィルム
  • 霧吹き
  • 中性洗剤(食器洗い用などでOK)
  • メジャー
  • セロハンテープ
  • 雑巾(ぞうきん)
  • ヘラ

用意するものは以上です。これといって特殊なものは必要ありません。それでは作業を始めていきます。

・フェーズ1:下準備をしよう

まずは、窓ガラスにフィルムを貼りやすくするための、下準備をおこなっていきます。作業がしやすいように、窓付近にあるカーテンや家具を移動させておきましょう。窓付近に汚れが付く可能性もありますので、床に新聞紙を敷いておくことをおすすめします。

・フェーズ2:窓を掃除しよう

最初に石けん水を作っていきます。石けん水は霧吹きに水を入れ、中性洗剤を水に対して2~3%ほど混ぜ合わせて作ります。石けん水ができたら、窓ガラスを掃除していきます。

窓ガラスを掃除する目的は、フィルムをキレイに貼り付けるためです。ホコリや汚れが付着しているとフィルムがうまく貼り付かないため、キレイに拭き取りましょう。

先ほど作った石けん水を窓に吹き付け、ゴムベラで上から下へと、汚れをこそぐように落としていきます。

この作業を繰り返して、窓をキレイにしていきましょう。同時に窓まわりの汚れも、雑巾でキレイに拭き取っておくことをおすすめします。

・フェーズ3:フィルムを貼り付けていこう

窓掃除が終わったら、窓にフィルムを貼り付けていきます。まずは、ガラスのサイズをメジャーで測ります。そしてそのサイズに合わせてフィルムをカットしていくのですが、フィルムのサイズは4~5センチほど大きめにカットしておきましょう。

大きめにカットする理由は、ピッタリのサイズにカットしてしまうと、あとの作業で窓ガラスにフィルムを合わせるのが難しくなってしまうためです。

フィルムのカットが終わったら、石けん水で窓ガラスを全体的に濡らしていきます。水滴が垂れてくるぐらいまで、吹きかけてしまって大丈夫です。次に、カットしたフィルムを台紙から剥がし、剥がした面にも石けん水を吹きかけていきます。

この作業は、1人でおこなうのは難しいため、できれば2人でおこなうことをおすすめします。窓とフィルムの両面に石けん水を付けたら、窓の形にそってフィルムを貼り付けていきます。

・フェーズ4:仕上げていこう

窓全体にフィルムを貼り付けたら、スキマに入った余分な空気を抜いていきます。フィルム全体に石けん水を吹き付けたら、フィルムがずれないように抑えつつ、ヘラを上下左右に滑らせて空気を抜いていきます。

空気を完全に抜くことができたら、あらかじめカットしていたフィルムの余分な場所をカットしていきます。このとき、次の作業をおこないやすくするために、、ガラスのまわりとフィルムに、2センチほどのスキマをつくるようにカットしておきましょう。

最後に、窓ガラスとフィルムの間にある水を抜いてピッタリと貼り付けていく、水抜きという作業をしていきます。フィルムに軽く石けん水を吹きかけていき、ヘラを滑らせていきます。端から抜けてきた水は雑巾で拭き取りましょう。

これで窓ガラスへのフィルム貼り付けは終了です。

作業には注意をしよう

フィルムの貼り付けは、要点さえ抑えておけば素人のかたでも可能です。ただし、作業によっては1人でおこなうのが難しいものもあるするため、できれば2人でおこなうことが望ましいです。

また、窓ガラスにフィルムを貼り付ける作業には、窓を押さえて作業する場面があります。あまり強い力を加えると、作業中に誤って窓を割ってしまう危険もありますので、十分に注意して作業をおこなうようにしてください。

キレイに貼るならプロの業者へ!費用は?時間は?

キレイに貼るならプロの業者へ!費用は?時間は?

自分で窓ガラスにフィルムを貼る方法を説明してきましたが、内容を確認して自分でおこなうには不安があるというかたもいるかと思います。そういった場合は、業者へ作業を依頼するのがおすすめです。

費用と作業時間について

作業時間は、施工を実際におこなう窓の大きさや数、作業者のスピードなどが影響し変わってきます。また、費用も、フィルムの種類や作業をおこなう窓の数によって変化してきます。

費用がいくらになるのか、依頼前に知りたい場合は、業者に見積りをお願いしてみてください。その際に、複数の業者から見積りをもらって比較をすれば、価格やサービス内容を簡単に比べることができます。ぜひ、作業依頼前におこなうようにしてみてください。

業者選びのポイント

せっかく作業を依頼するのなら、知識や技術のある業者を選びたいところです。そのためにはクチコミサイトなどで、業者の評判を調べる方法が効果的です。クチコミでの評判を調べ、とくに評価の高いところや、作業が丁寧なところを選ぶのがよいでしょう。

相談するときは、自分の家に合うフィルムの種類も聞いてみるようにしましょう。自分で調べることも大切ですが、専門知識のあるプロだからこその的確なアドバイスをもらうことは、大いに参考になります。

まとめ

窓ガラスに貼るフィルムには、さまざまな種類があります。窓が割れたときの飛散防止用のものや、防犯に優れたもの、UVカットができるものなど効果はさまざまです。そうしたフィルムの貼り付けは、知識がなくても手順を踏まえれば、簡単におこなうことができます。

ただし、フィルムの貼り付け作業は1人では難しい部分もありますので、2人でおこなうことをおすすめします。窓ガラスに貼り付ける作業をする際は、誤って窓を割ってしまわないように、注意を払いましょう。

もしも自分で「フィルムを貼り付けるのが難しい」と感じた場合は、業者に依頼してみるのもひとつの手です。窓ガラスにフィルムを貼り付けることで、窓のグレードアップを図り、快適な生活をおくれる環境を整えてみませんか?

窓のサッシ掃除はスポンジで解決!汚れの原因や注意点をすべて解説!

窓のサッシ掃除はスポンジで解決!汚れの原因や注意点をすべて解説!

家の命運をかけた“サッシ掃除”。人生で何度か訪れるこの試練に、今あなたは歩みを進めようというのですね。窓のサッシはゴミやホコリ、土やカビなどがたまりやすい場所の代名詞です。キレイ好きな人であっても、ついつい見過ごしてしまうことあるでしょう。

あまり目が付かないサッシの掃除こそ、実は気にかけたほうがよいのです。おそらくサッシの掃除にまで気が回るあなたの家は、ピカピカにキレイでしょう。その最後の試練が、サッシ掃除ではないでしょうか?そのお手伝い、当コラムが万全にさせていただきます。

窓のサッシが汚れる原因から、適切な対処方法、具体的なサッシの掃除方法までを徹底的に解説していきます。この記事を最後までお読みいただければ、あなたのサッシ掃除の知識は万全といえるでしょう。ぜひ掃除を始める前の参考として、最後までご覧ください。

窓のサッシが汚れる原因はカビ!?

窓のサッシはゴミやホコリ、土などの汚れがたまりやすい場所であることは事実です。その中でもひときわ脚光を浴びる存在は“カビ”でしょう。サッシはもちろん、ゴムパッキンなどにも増殖するカビは、適切に対処をしないと、非常に厄介なことになります。

なぜ窓のサッシにカビができるの?

 

家の中でも、窓は湿気がたまりやすい場所といえます。その理由は部屋の中の暖かい空気が、窓際に近づくと急激に冷やされるから。冷えた空気は水滴となって窓に付着、結露となって湿度を上昇させます。その結果として、カビが大量に増殖することになるのです。

カビが増殖を始めるときの湿度は約60%以上からです。80%以上にもなるとかなり危険な状況にあるといえるでしょう。加えて、室内はカビにとっても最適な温度帯です。湿度と温度を兼ね備えた窓周りはカビにとっての楽園。増殖してしまうのも、もっともでしょう。

カビの掃除は、重曹とクエン酸が効果的!

サッシにはびこる多くのカビ、その存在はできれば放置しておきたくないところでしょう。カビは放置をすると、多くの健康被害をもたらします。除去をするには重曹とクエン酸を用いるのがもっとも手軽、かつ容易にできる方法のひとつといえるでしょう。

まず、水100mlとクエン酸小さじ1/2をスプレーボトルに混ぜ込みます。その“クエン酸スプレー”をカビに直接噴射、その上から重曹を振りかけます。泡が出ますがそのままで大丈夫です。30分ほど放置をしたら、水拭きと乾拭きをして、しっかりと乾燥させてください。

【基本的編】サッシお掃除4ステップ

【基本的編】サッシお掃除4ステップ

さて、前章では非常に厄介な、窓に増殖するカビの対処方法を見てきました。この章では窓のサッシ掃除の方法を見ていきましょう。この記事の本題ともいえます。準備するものと、それぞれの手順を確認し、これから始めるサッシ掃除の用意を整えてみてください。

準備するもの

  • 歯ブラシ
  • 布切れ、もしくはティッシュペーパー

【ステップ1】窓と網戸を外す

まず、窓と網戸をサッシから外していきましょう。方法がわからないときは、説明書を参照してみてください。また、窓と網戸を外すのは結構な重労働となります。とくに戻すときは持ち上げる必要もあるので、2人でおこなうのが確実といえるでしょう。

とはいえ、窓や網戸は必ずしも外さなければいけないわけではありません。大切なのは無理をしないことです。外したほうが掃除の完成度は高くなりますが、絶対条件ではないことは覚えておいてください。時間があれば併せて窓の掃除をしてしまうのもよいでしょう。

【ステップ2】乾いたブラシでホコリを取り除く

サッシの掃除でやりがちな間違いが、“いきなり水を使用してしまうこと”です。固まったゴミには水分が効果的ですが、比較的軽いゴミやホコリは、乾燥した状態のほうが圧倒的に処理がラクです。まずはブラシやつまようじを用いて、ゴミやホコリを除去しましょう。

固くこびりついてしまったゴミやホコリがあれば、少し水をかけてふやかすようにしてください。また、最近では100円ショップなどで小さなブラシが販売されています。作業がとてもはかどるので、余裕があれば用意しておくのもアリでしょう。

【ステップ3】水のついたブラシで残った汚れを取り除く

大まかにゴミやホコリを取り除いたら、ここから本格的な掃除の始まりです。使用するのは基本的に水と歯ブラシ。サッシの汚れの多くは土などの汚れのため、洗剤なしの水だけでも十分な効果が見込めます。水を少量ずつまいて、こまめに歯ブラシでこすりましょう。

非常に手ごわい汚れや、油汚れが見受けられる場合は、洗剤を用いるのもよいでしょう。しかし、あまりに多い洗剤は処理が大変になるので、控えたほうが無難ともいえます。

【ステップ4】水で流して拭き取る

サッシ全体の掃除が終了したら、水を少しづつ流してすすいでいきます。一気に流さないのは、サッシから水が溢れて大洪水を引き起こさないようにするための配慮です。すすぎが終了したら、乾いた布を使ってサッシを拭き上げましょう。乾かしたら掃除は終了です。

サッシの掃除は、基本的に上記の手順に沿っておこなっていきます。準備するものも少ないため、掃除をすることも難しくはないでしょう。とはいえ、じつはこの方法以外にも、画期的な秘密の方法があります。その全貌を(ぜんぼう)を、次章で解説していきます。

【簡単ラクチン】サッシ掃除はスポンジを使えばあっという間に解決!

“サッシ掃除をラクにやりたい”、そんな全人類の望みを叶えてくれる魔法のアイテムが“スポンジ”です。それも特殊なものは必要なく、一般的なスポンジで十分に通用します。

スポンジを用意したら、まずは切り込みを縦横に入れていきます。見事にカットしたマンゴーの姿を、見たことがあるでしょうか?切り込みは、あの偉大な姿に似ています。切り込みを入れたスポンジと、水をためたバケツ、そして乾拭き用の雑巾を用意しましょう。

この後の手順に難しいものはありません。サッシにスポンジを当てながら、全体を掃除していくだけです。切り込みがサッシの形状にはまるため、スイスイと作業を進めることができるでしょう。時折バケツにためた水で、スポンジの汚れを落としてあげてください。

全体を掃除することができたら、最後に雑巾で乾拭きをして作業は終了です。重要なのは、切り込みを入れたスポンジを用意することです。スポンジはまさしく、サッシ掃除界のプリンスといえるでしょう。どんな状況もこのスポンジがあれば、おそるるに足らずです。

【番外編】スポンジ以外にもオススメしたい!4種類のサッシ掃除アイテム!

【番外編】スポンジ以外にもオススメしたい!4種類のサッシ掃除アイテム!

サッシ掃除界には、スポンジだけに王者は譲れない……と、さまざまなアイテムたちが登場してきています。ここではその中から人気を集める4種類のアイテムを紹介。どのアイテムも素通りは厳禁です。サッシ掃除を快適な作業へと、生まれ変わらせてくれますよ。

ペットボトル

ペットボトルに装着する、俗にいう“アタッチメント”がこちらです。ペットボトルの先端に付けるタイプのブラシや、加圧式のスプレーなど、さまざまな種類のアイテムが揃っています。基盤はペットボトルで使用しやすいため、手軽に購入することもできるでしょう。

木工用ボンド

サッシの隅にこびりついた固く頑固な汚れ。その除去には木工用ボンドが、非常にお役に立つでしょう。汚れの上から木工用ボンドを乗せてしばらく放置、ボンドを固めます。ボンドが固まったら、そのままはがしてゴミ箱へ。なんとも手軽な方法といえますね。

重曹

サッシの掃除で重曹を用いるのは、カビに対処するときです。使用するのは重曹とクエン酸。このふたつを1:1の割合で混ぜましょう。混ぜたペーストをカビの上に直接乗せ、そこに霧吹きで水を吹きかけます。30分ほど放置したら布などで拭き取って、掃除終了です。

片栗粉

片栗粉を使用するのは重曹と同様に、カビの対処をするときです。こちらは塩素系の漂白剤を使用する方法で、より頑固なカビを除去したいときに選ぶ方法といえるでしょう。用意するものは“大さじ1杯の片栗粉”と“同量の塩素系漂白剤”、それに紙コップです。

ふたつの材料を紙コップに投入、混ぜてペースト状にします。作成したペーストをカビの上に置き、5分ほど放置しましょう。時間が経過したら、雑巾などでキレイに拭き取ります。片栗粉と塩素系漂白剤が根元まで浸透し、カビを根本から除去することができるでしょう。

上記の4点はサッシ掃除においては“救世主”とも呼ぶべき存在です。効果的に使用すれば、窓サッシの掃除を快適に、かつスムーズに進めることができるでしょう。とくに入手が難しいものもないので、ぜひとも活用してみてください。劇的に、お役に立ちますよ。

窓のサッシを掃除するならココに気をつけて!

窓のサッシ掃除は、方法によっては注意するべき点がいくつかあります。これらの注意点を知らずに始めてしまうと、困った事態になる可能性もあります。ここでは3つの注意点を解説、先に読んで内容を覚えておき、快適にサッシ掃除を進めてみてください。

無理をしない

主に窓や網戸を取り外す段階において、無理は禁物です。ときに重たいものもある窓や網戸、無理をして外してしまうと、腰などを痛めてしまうことも考えられます。どうしても外したいときは、一人で作業をおこなうのではなく、二人でおこなうようにしましょう。

窓と網戸の説明書を確認する

窓と網戸を外すことと、再びつけることはいわば別問題です。取り付けるときに困ってしまうこともあるでしょう。不要なトラブルを解消するためには、事前に説明書などを読み込んでおき、適切に対処ができるように、知識を準備しておくことが必要でしょう。

洗剤を放置しない

たとえば、塩素系漂白剤を使用して掃除をおこなったときなどに該当します。短時間で効果が望めるものは、それだけ強力な成分が含まれています。長時間の放置は控えましょう。思わぬところで、サッシやゴムパッキンの劣化につながってしまいます。

頑固な汚れはプロの掃除が一番?もしかすると交換のタイミングかも!

サッシの掃除やゴムパッキンの清掃など、窓周りのメンテナンスは意外と後回しにしてしまいがちです。もし、自分で掃除をするのが面倒と感じるようであれば、ハウスクリーニングなどの業者に、掃除依頼をするのもよいでしょう。徹底的にキレイにしてくれます。

また、それでもなかなかキレイにならない、もしくは家を建ててから長いあいだ、窓やサッシの新調をしていないという人は、この機会に新しくするのもよいでしょう。頑固な汚れやカビは、徹底的に掃除をしても、除去しきれないことが多々あります。

もし、窓サッシの新調を検討するのであれば、“相見積り”をとることが、非常にお役に立つでしょう。相見積りとはいくつかの業者へ見積りを依頼し、その内容を比較する、というものです。最安値で作業をおこなってくれる業者や、費用相場を知ることも可能ですよ。

まとめ

なかなか手が出ない窓サッシの掃除、今回の記事を参考に、ぜひとも始めてみてください。サッシの積み重なったゴミやホコリはもちろんのこと、目にするのも嫌なカビなども、キレイに除去することができるでしょう。事前準備をしっかりとして、掃除に挑みましょう。

窓のサッシを掃除する方法は、基本的には窓を外してゴミやホコリを除き、水拭きをして乾かす、というものです。使用するのは使い古した歯ブラシや布切れでも十分でしょう。もし、スポンジが手元にあれば、作業が圧倒的にはかどるので、使用をオススメします。

サッシ掃除で窓や網戸を外すときは、無理はしないように、可能であれば二人でおこなうのがベストでしょう。面倒と感じるのであれば、掃除、もしくはサッシ交換をしてしまうのもアリかもしれません。窓周りをキレイにして、快適な住環境を手に入れてくださいね。

通常のガラスとアクリルガラス。違いやそれぞれのメリットを紹介!

通常のガラスとアクリルガラス。違いやそれぞれのメリットを紹介!

外の景色を見るためにあるガラス。建物に至ってはガラスが使われていない建物はごく稀です。それほどまでにガラスは私たちの生活と密接な関係にあります。

ガラスの種類といってもたくさんありますので、すべてを細かくご紹介するのは難しいです。今回はそんなガラスの中でも「アクリルガラス」にスポットを当ててご紹介していきます。

ガラスとアクリルガラスの違いや、アクリルガラスに似たガラスについて。またアクリルガラス以外のガラスの種類についてもいくつかご紹介させていただいてます。

このコラムを読めば、アクリルガラスについてはもちろん、ガラスについての知識もつくはずです。ガラスに対して詳しくなり、適材適所なガラス選びをしていきましょう。

ガラスの特徴とメリット・デメリット

まず最初に、ガラスというのはどのようなものなのか。というところから説明いたします。ガラスのことを知れば、アクリルガラスについてもより興味が湧き、知識も深まっていくでしょう。

ガラスとは

ガラスの生い立ちは古く、古代の頃から黒曜石として狩猟などで役に立っていました。そんなガラスは、電気を通さない素材であり、酸化して錆びるということもありません。そういった意味では、他の材質とは違う特徴がたくさんあります。そんなガラスの特徴について、メリットとデメリットの点を見ながら説明していきます。

ここがすごい!ガラスのメリット

ガラスのメリットはなんといっても、無色透明なので、外や中の景色がしっかり見えるところでしょう。また種類によっては、水槽などにも使われており、ガラスがなければ見られない光景も見ることができます。

またガラスは高温の熱を与えると変形する性質があり、加工がしやすいです。この変形する性質のおかげで、ガラス細工というものが生まれました。また加工の点では着色などのも可能です。

ステンドグラスが代表的でガラスの着色を使って芸術を楽しんでいた時代もあったほど、生活に欠かせない存在になっています。

ガラスのデメリット

ガラスは衝撃に弱いです。落としたりなどの衝撃を与えるだけで、割れてしまいます。またガラスの破片はとても鋭利です。扱いかたを間違えてしまうと、ケガをしてしまいます。ガラスを取り扱うときは丁寧な扱いが必要です。

アクリルガラスの特徴とメリット・デメリット

アクリルガラスの特徴とメリット・デメリット

アクリルガラスとガラスは名前こそ似ていますが、実際は違う点が多いです。そんなアクリルガラスについてご紹介していきます。

アクリルガラスとは

まず最初にアクリルについて説明します。アクリルとはアクリル樹脂を使った製品です。ガラスとは違う性質の素材からできており、無色透明の色は似ているのですがそれ以外は違いが多いです。

アクリルガラスはこのアクリル樹脂で生成されたガラスになります。見た目や質感はガラスに近いのですが、性質はガラスとは全く異なるのです。

アクリルガラスのメリットとは

アクリルガラスはアクリル樹脂でできていますので、アクリルの特徴を引き継いだガラスになります。そしてアクリルのメリットは以下の部分があります。

  • ガラスと比べると非常に軽い
  • 耐久性が強く簡単に割れたりしない
  • ガラスよりも透明度が高い
  • 熱処理や接着の加工がしやすい

アクリル自身はプラスチックの一種になります。プラスチックのような特徴と、ガラスならではの特徴の両方を兼ね備えたのがアクリルガラスなのです。

アクリルガラスのデメリットとは

プラスチックのように硬く、ガラスのように透明なアクリルガラスですが、当然デメリットもあります。

  • 割れにくいが、とてもキズがつきやすい
  • 静電気を帯びるため、ホコリがつきやすい
  • 耐熱温度が約80℃とガラスに比べ熱に弱い

丈夫だけどキズがつきやすく、ホコリもつきやすい。また耐熱温度もそこまで高くないので、ガラスより透明度は高いのですが、窓には向いていない性質になっています。

アクリルガラスによく似たポリカーボネートとは?

アクリルに似た存在でポリカーボネートという素材があります。このポリカーボネートもプラスチックの一種になるので、おおまかな性質はアクリルガラスとよく似ています。ただいうなれば兄弟のような関係で、細かい特徴はそれぞれ異なります。ここではポリカーボネートについての特徴やアクリルガラスとの違いについて説明していきます。

ポリカーボネートとは

ポリカーボネートはポリカーボネート樹脂と呼ばれる素材から作られています。そんなポリカーボネートの特徴は以下の通りです。

  • プラスチックの種類の中で一番衝撃に強い
  • ガラスと同じくらいの透明度
  • 吸水性は低く、水をはじく
  • 自己消化性という火に強い性質を持つ
  • 気候の変化に強い
  • 加工は難しく、変形しにくい
  • キズがつきやすい
  • アルカリ性に弱い

耐久性がとても強く、ガラスと同じくらいの透明度というのがポリカ―ボネートのメリットです。またキズつきやすく、変形しづらい。また界面活性剤に弱くひび割れや変形してしまうのがデメリットです。

アクリルガラスとポリカーボネートの違い

アクリルガラスは、ポリカーボネートよりも加工がしやすく透明度が高いのが特徴です。そしてポリカーボネートはアクリルガラスより衝撃や気候、火への耐性がとても高いです。

透き通るような透明度を求められる場合には、アクリルガラスが使われます。またある程度の透明度が必要で、絶対的な耐久性が欲しいというところにポリカーボネートが使われています。主にカメラのレンズ部分に使われているのがポリカーボネートです。

アクリルガラスはさまざまな場所で活躍しています

アクリルガラスはさまざまな場所で活躍しています

アクリルガラスの透明度と加工のしやすさ。そして低い温度への耐性を考えて、水族館の水槽などに使われています。

その他にはボールペンやコップといった日用品からテールランプなどの照明器具。他にも携帯電話や浴槽やトイレなどの水回り関係にも使われています。アクリルガラスは私たちの生活のいたるところで活用されています。

ガラスは多種多様。アクリルガラス以外のものについて

ここまではアクリルガラスを中心に説明していましたが、ガラスという素材にはたくさんの種類があります。ここからはそんなガラスの種類と簡単な特徴についてご紹介していきます。

●フロートガラス

一般的な1枚ガラスをフロートガラスといいます。窓などに使われています。

●網入りガラス

ガラスの中にワイヤーを網状に入れ、ガラスの強度を上げます。ガラスが割れたとき、飛び散りにくくなる性質があります。ぶつかりやすい場所の窓などに使われます。

●型板ガラス

ガラスの奥が見えにくくなるように加工してあるガラスです。片面がデコボコしていて反対面はツルツルな触感です。お風呂や玄関などに使われます。

●強化ガラス

厚みのあるガラスです。厚みがある分強度も上がっています。一般的にガラステーブルに使われているガラスが強化ガラスになります。

●複層ガラス

2枚のガラスを合わせているのですが、ガラスの間にわずかな隙間があります。ガラスの強度が上がるだけでなく、断熱効果と結露を防止する高価もあります。窓ガラスに特化したガラスです。

●合わせガラス

複数のガラスを貼り合わせています。またガラスとガラスの間に特殊なフィルムをはさんでおり、強度が高く、割れたときガラスが散らずヒビが入るような状態になります。車のフロントガラスや防犯用のガラスに使われます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ガラスにはたくさんの種類があり、それぞれ特徴も違います。その特徴を活かして、私たちの生活で適材適所に設置されています。

そんなガラスも耐久性に優れていても、いつかは割れたり破損したりしてしまいます。またガラスの種類によっては、拭いてもとれないような汚れが残ってしまうこともあります。そういった場合はガラス自体の寿命がきていることになります。

ガラスに寿命が来てしまったならば、ガラス業者を呼んでガラスの交換をしてもらいましょう。ガラス業者はガラスに関しての知識が豊富なプロです。交換するガラス部分にはどんな種類のガラスが相性がよいのか相談してみるのもよいかもしれませんね。

強化ガラスの割れ方とほかのガラスとの違い|おもな特徴・割れる原因

強化ガラスの割れ方から見る弱点や安全性!確実に破損を防ぐ対策

ガラスといえば割れやすいものですよね。割れたガラスは刃物のように、私たちの体を傷つけてしまう危険なものになってしまいます。そのため、人がよく利用するような場所は普通のガラスよりも割れにくい「強化ガラス」が使われていることが多いです。

お住まいの家の窓を、強化ガラスにしている人もいらっしゃるかもしれません。しかし、強化ガラスだからといって絶対に安全かといえば、じつはそうではありません。今回は強化ガラスの割れ方や割れてしまう原因に加え、ガラス割れの対策をご紹介いたします!

強化ガラスの割れ方の特徴

割れなくて安全なはずの強化ガラスが、割れてしまうことなんてあるのでしょうか?そもそも「絶対に割れないガラス」などというものは、残念ながら世の中には存在しません。強化ガラスも割れるときはあるのです。

ただし、強化ガラスは割れ方に特徴があり、一般的に使われているフロートガラスよりも安全性に配慮した割れ方をします。強化ガラスは割れたときに肌を切るような大きな破片が飛び散ることはなく、尖っていない小さな破片が狭い範囲に落ちるため、危険が少なくなっています。

一般的なガラスは放射状に大きく割れて、破片はナイフのように尖っているため、ちょっと触っただけで簡単に肌を切ってケガをしてしまいます。また、窓枠にも大きな破片が残ることが多いので交換にも危険が伴うでしょう。

一方強化ガラスは窓枠に破片を残すことなく、割れるときはガラス全体が粉砕する構造になっているため、後の交換処理も比較的簡単にできるようになっています。強化ガラスは絶対に割れないガラスではありませんが、安全性に最大限配慮しているガラスなのです。

ヒビを放置すると危険!

しかし強化ガラスは小さな傷が生じることにより、突然割れてしまうことがあります。なぜなら、強化ガラスはガラスの表面と内部に異なる力が等しく加わっているため、傷が生じることにより、その力のバランスが崩れてしまうからです。

また強化ガラスは傷が生じたと同時に割れるのではなく、傷が徐々に広範囲へ広がることで突然割れることが多いです。ガラスに傷やヒビが生じている際は、突然ガラスが割れることによるケガのリスクに備え、放置はせず早めに交換することをおすすめします。

「割れない」イメージの強化ガラス、その構造とは

「割れない」イメージの強化ガラス、その構造とは

一般的なガラスよりも割れにくい強化ガラスが割れてしまうときというのは、どういうときなのでしょうか。強化ガラスは耐久性を高める構造をしていますが、それによって新たな弱点を生み出しているガラスでもあるのです。

強化ガラスは一般的なフロートガラスに、追加の処理を加えることで製造されています。フロートガラスを約700度で熱したのち、冷気を一気に吹き付けて表面を瞬時に冷却することで強化ガラスはできあがります。

この加熱・冷却の処理によって、ガラス表面には内側へ圧縮しようとする力が、内部ではバランスを保つために外側へ膨張しようとする力が同時に働いて2つの層が生まれます。簡単にいえば、強化ガラスはバランスのいい2重構造になっていることで、高い耐久性を実現しているのです。

強化ガラスの弱点を知っておこう

加熱・冷却処理によって2重構造を生み出し、耐久性を高めている強化ガラスですが、この処理によって通常のガラスにはない新たな弱点も生み出してしまっています。

・一点の衝撃に弱い

強化ガラスは衝撃を全体に分散することに長けているため、一般的なガラスよりも面に対する衝撃には強く、滅多なことで割れることはありません。しかし反面、一点に集中した衝撃には非常に弱くできています。そのため防犯対策として活用しても、ハンマーやバールなどで割られてしまうおそれが高いため、防犯には不向きです。

石や自然災害時に飛散したものがぶつかるのを防ぐには、シャッターや雨戸を取り付けるのがおすすめです。そのほかにも、格子(木や鉄などを組んだもの)を取り付ける方法もあります。

「雨戸などを新たに設置するのは難しい」「ガラス自体を防犯性の高いものに交換したい」といった際は、防犯ガラスに交換することをおすすめします。防犯ガラスの特徴や交換時の費用相場など、詳しく知りたい際はこちらをごらんください。

・急な温度変化に弱い

ほかには一般的なガラスと同様に、急な温度変化に弱い特徴があります。とくに、冬になると暖房機器を使用することが増えるため、室内外の温度差によって“結露”が生じやすくなるので気をつけましょう。

結露が増えると窓のサッシ部分に水が溜まっていきます。サッシ部分の多くはアルミなどでできているため、水によって温度が下がりやすいのに対し、ガラスの表面は太陽によって温められることで、表面温度が上がります。それによりサッシ部分とガラス表面に温度差が生じて、ガラスが割れやすくなるのです。

また、ガラスは熱を吸収することで熱せられた部分が膨張するのに対して、サッシ部分は温度が上がらないため、膨張しません。ガラスが膨張すると、ガラスに引張応力といった力が加わるため割れる原因にもなります。

ガラスに加わる力については次に解説する【「圧縮応力層」に強い衝撃が加わったケース】(ページ内リンク)をごらんください。強化ガラスが割れるこれらの症状を“熱割れ”と呼びます。

ガラスのサッシ部分に結露を発見したら、こまめにタオルなどで拭き取って熱割れを防止しましょう。また結露の発生を防ぐには、強化ガラスの近くに暖房器具を配置しないようにすることも大切です。

強化ガラスに交換をお考えの方は、弊社にお任せください

強化ガラスには以上で説明したとおり、さまざまなメリットやデメリットがあります。強化ガラスについてより詳しく知りたい方や、交換をお考えの方がいましたら、お気軽に弊社にご相談ください。

強化ガラスに交換する場合、交換時にかかる値段が気になる方もいることでしょう。以下のサイトでは、強化ガラスの本体価格や、交換作業でかかる費用について解説していますので、ぜひ合わせてごらんください。

強化ガラスでも割れてしまう原因

強化ガラスを強化している表面と内部の層ですが、皮肉なことにこの2つの層の圧縮と膨張の力が強化ガラスの割れる原因になるケースも多いです。この章では強化ガラスの割れ方をこの力の観点からもう少し詳しく解説していきます。

「圧縮応力層」に強い衝撃が加わったケース

強化ガラスが冷却された際に生まれる、内部に圧縮しようとする表面層のことを“圧縮応力層(あっしゅくおうりょくそう)”といいます。外部からの衝撃に強い圧縮応力層に傷を受けただけでは、強化ガラスが割れることはありません

強化ガラスが割れるのは、圧縮応力層を貫いて内部の“引張応力層(ひっぱりおうりょくそう)”に衝撃が伝わったときです。引張応力層まで衝撃が伝わると、一瞬で2つの応力のバランスが崩れてしまい、結果粉々に割れてしまうことになるのです。

小さな一点に衝撃を受けた場合、引張応力層まで衝撃が伝わってしまう場合が多く、小さな小石がぶつかっただけで割れてしまうケースもあります。また、表面に傷が蓄積されることで、ある日突然内部の層があらわになって割れてしまうケースもあるようです。

ガラスに石がぶつかるのを防ぐには、先ほど紹介した雨戸やシャッターの設置をおすすめします。強化ガラスの表面に生じる小さな傷は、ガラスにぶつかるほかに拭き掃除などをする際にできやすいです。そのため強化ガラスの拭き掃除をおこなう際は、クレンザーなどの研磨剤は使用せずに雑巾やタオルを使うとよいでしょう。

ガラスの品質が悪く、不純物が含まれていたケース

製造時の管理不足で、割れる原因が生み出されてしまうこともあります。ガラス内部には時折“硫化ニッケル”が含まれることがあります。硫化ニッケルは原料由来の不純物です。

この不純物も含めた状態で、そのまま2重構造の力のバランスが保たれるように製造してしまうと、後に温度変化によって不純物が膨張することがあります。この膨張した不純物が内部から応力層のバランスを崩してしまい、自然破損を起こしてしまうことがあります。

製造時に不純物(硫化ニッケル)が混入しているのかを確認するには、“ヒートソーク処理(ソーク処理)”が不可欠です。

ヒートソーク処理とは、製造した強化ガラスを約300度で熱することで不純物が膨張し、ガラスを破壊させる方法を指します。多くのガラス製造会社では、ヒートソーク処理が施されているため滅多に不純物によって割れることはありません。

仮にガラスに不純物が含まれていたことによって割れた場合、メーカーや購入した店舗に問い合わせをすることで、無償で交換してもらえることがあるので、一度相談をしてみるとよいでしょう。

強化ガラスの割れ方が不安?割れや飛び散り対策法

強化ガラスの割れ方が不安?割れや飛び散り対策法

強化ガラスが割れ方に配慮した安全なガラスといっても、割れたときにケガをする危険がまったくないわけではありません。できることなら割らずに使い続けたいものですが、何か対策はできないのでしょうか。

防犯フィルムが強化ガラスの割れ防止に有効!

不審者が窓から侵入するのを防ぐ防犯フィルムですが、単純に窓の割れ防止として活用するのも有効といわれています。

防犯フィルムは適当なものを選ぶのはおすすめできません。できれば確実に防犯効果があると認められた製品が取得できる“CP認定”がされているフィルムを選ぶと、割れ防止にも防犯にも効果的でしょう。

飛散防止シートも飛び散り防止できて安心

ガラスが割れてしまったときに、破片が周囲に飛散するのも非常に危険なことです。ホームセンターなどで販売されている“飛散防止シート(フィルム)”を貼れば、割れたガラスが飛び散るのを防ぐことができます。

ただし、飛散防止シートはあくまでガラスの飛び散りを防ぐものです。ガラス割れ自体を防止するわけではないので、そこは勘違いしないようにしましょう。

強化ガラスよりも強い、合わせガラスに取り替える

フィルムやシートを貼るだけでは信用できない!という方は、強化ガラスよりもさらに強い強度を誇る“合わせガラス”に交換してみるのをおすすめします。

2枚以上のガラスを接着した合わせガラスは、強化ガラスのように一点の衝撃でもすぐに割れることはなく、万が一割れたときにも、破片が落ちにくい構造になっています。

小さなお子様に留守番をさせてしまうことが多いご家庭にも、防犯用としても非常におすすめのガラスです。

まとめ

強化ガラスは一般的なガラスよりも耐久性が高く安全なガラスですが、条件によっては簡単に割れてしまうことがあります。

強化ガラスは小石がぶつかったりバールで叩かれたりなどの、一点に集中した衝撃には非常に弱い構造になっています。また長年の傷が蓄積したり、製造時にまぎれた不純物によって、自然破損してしまったりする場合があります。

防犯フィルムや飛散防止シートを取り付けることで、手軽に強化ガラスの安全性を高めることができます。より確実な安全性を求めるなら、強化ガラスよりもさらに強度が強い「合わせガラス」を検討してみるのもいいでしょう。

弊社は強化ガラスや防犯ガラスなど、さまざまなガラスの交換に対応する業者をご紹介しております。また、交換をおこなう前に、ガラスの厚みや寸法、種類を確認し、実際に依頼した際にかかる費用の見積りを無料でご提示させていただきます。

年中無休で電話相談に対応いたしますので、依頼時に費用や気になることがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

ガラスの種類はいくつあるの?それぞれの特徴や目的を徹底的に解説

ガラスの種類はいくつあるの?それぞれの特徴や目的を徹底的に解説

今お家で使われているガラスは、どのようなものを使用されてますか?ガラスは種類によって特徴が異なります。せっかくなら、毎日の生活に合わせたガラスを選びたいですよね。ではそもそも、ガラスにはどのような種類が存在しているのでしょうか。

防犯対策や、強度が高いガラスなどは想像しやすいかと思いますが、実は他にも多機能なガラスが存在するのです。みなさんが理想とするガラスに出会えるよう、それぞれのガラスの特徴や、使用する目的についてお伝えしていきます。

一般的に使用されているガラスの種類

みなさんが普段使用されているガラスに多いものをご紹介します。当たり前のように設置してあると思いますので、どういった機能や特徴があるのかご存知ないかたもいるかもしれません。今一度、家のガラスがどのようなものを使用しているのか、確認してみましょう。

フロート板ガラス

一番多く使用されている、透明のガラスです。大きさや厚みの幅がありますので、あらゆるところで使われています。値段も安価であり、割れてしまってもすぐに交換をしてもらいやすいです。

型板ガラス

家の周りの視線が気になるようなときに使用されるガラスです。片面がざらざらしており、部屋の中などを外から見えづらくしてくれますので、浴室や台所、隣の家と近い場合に取り付けます。

網入りガラス

ガラスの中に金網が入っているガラスです。どのような効果があるのか分からないかたも多いかもしれませんが、このガラスは、防火や飛散防止の効果があります。

すりガラス

片面が白っぽく曇っているおり、不透明なガラスです。最近ではあまり使われることがありません。

強度が高いガラスの種類

強度が高いガラスの種類

せっかくガラスを交換するなら、強度が高いものを選びたいですよね。強度が高いからといって、絶対割れないということはありませんが、普通のガラスと比べてどのような違いがあるのか、気になるかと思います。今回は2種類の強化ガラスについてお伝えしていきます。

強化ガラス

強化ガラスは、普通のガラスに比べて約3倍の耐風圧強度があります。また、普通のフロートガラスは、割れるとき放射線状に割れ、破片が飛び散ってしまいます。しかし、強化ガラスは粉々にわれるので、飛び散りにくく、安全に割れます。

強化ガラスは、透明のものと、半透明なものが存在します。目的に合わせてどちらかを選ぶことができますので、お好きな方を設置してみてはいかかでしょうか。

合わせガラス

合わせガラスとは、複数の板ガラスの間に樹脂などが挟んであるガラスのことをいいます。割れてしまっても、中の樹脂などの中間膜によって、破片が飛び散りにくいといった特徴があります。

この中間膜があることで、飛んできたものが貫通しにくくなりますので、遮音性や安全性が高いといわれています。

防犯に適しているガラスの種類

防犯対策をしているのでしたら、ガラスも防犯用に交換するのがオススメです。しかし、どのガラスを選べばいいのかわかりませんよね。

強化ガラスは割れにくいといっても、防犯性を考えるとあまり適してはいません。防犯を目的としたガラスには、何が適しているのでしょうか。2種類のオススメしたいガラスをお伝えします。

合わせガラス

合わせガラスは、フロートガラスの中に中間膜を挟むことで、ものが貫通しにくいとお伝えしました。その分ガラスが割れにくいので、防犯性能が高いといえます。さらに、中間膜をより厚くすることができるので、防犯性能を格段に上げることが可能です。

合わせ複層ガラス

複層ガラスに合わせガラスを使用したガラスの事をいいます。合わせガラスは片側や両面に張り付けられており、断熱性にも優れています。中間膜を厚くした合わせガラスを使用すれば、さらに割れにくくなります。

その他の高性能ガラス

その他の高性能ガラス

ここまで、透けにくいガラスや、衝撃に強いガラス、防犯を目的としたガラスなど、さまざまなガラスをお伝えしてきました。

しかし、その他にも機能性の高いガラスが存在します。今回は2種類ご紹介しようと思いますので、ガラス交換を検討されているかたは、参考にしてみてください。

複層ガラス

複数のガラスの中に、乾燥空気を閉じ込めたガラスの事をいいます。高い保温効果で、室内を快適な状態へと導いてくれます。使用するガラスの種類は選べますので、防犯面を考えたガラスや、安全性が高いガラスなどを組み合わせることができます。

真空ガラス

2枚のガラスの間に、真空層を閉じ込めたガラスの事をいいます。一枚ガラスの約4倍の断熱性能があり、複数ガラスより薄く作ることができますので、リフォームの際にも使いやすいです。

生活の状態に合わせて使用したいガラス

普段の生活の中で、「こんな効果があるガラスがあったらいいな…」と思うことがあるかと思います。ここでは、みなさんの生活の中をより良いものにできるようなガラスをいくつかお伝えしていこうと思います。

冬にオススメなガラス

寒い冬は、とにかく部屋の暖かい空気を逃したくないですよね。そのような場面では、断熱ガラスを使用するのがオススメです。

断熱層ガラスの中にある空気が、冷気による影響を軽くしてくれます。また、真空ガラスも同じような効果が期待されますが、値段が少し高めです。

夏にオススメなガラス

夏は冬とは逆に、部屋の中にこもる熱を外に出したいですよね。その場合は、Low-eガラスがオススメです。Low-e膜は、太陽による熱の影響を軽減する効果がありますので、部屋に熱がこもりにくくなります。

防音対策用のガラス

家の近くに大きな公園があったり、施設があったりすると、外のガヤガヤした音が気になりますよね。そんなときは、真空ガラスや、防音合わせガラスを使用してみてください。厚みによって防音機能が変わりますので、選ぶ際は気を付けましょう。

周りの視線を遮るガラス

隣の家が近かったり、人通りが多くて部屋の中を見られたくなかったりする場合は、型板ガラスがオススメです。

型板ガラスだけでは、断熱効果が得られないと不安な人は、複層ガラスの片側を型板ガラスにすることも可能ですので、ぜひ依頼をしてみてください。

ガラス交換や修理にかかる費用は?

自分の家に合うガラスの種類が分かったら、さっそく交換してもらいたいですよね。しかし、気になるのは費用ではないでしょうか?ガラスの交換や修理をおこなう際にかかる金額や、依頼をする業者の選びかたについてお伝えしていきます。

費用について

ガラス交換にかかる費用は、当然ガラスの種類によって異なります。組み合わせることができるガラスも存在しますので、まずはご希望のガラスにかかる値段を業者に聞いてみましょう。

しかし、値段は業者によって変わってきます。「なんとなくよさそうだから」で選んでしまいますと、後からもっと安く作業をしてくれる業者がいたことに気付き後悔する。なんてことになるかもしれませんので気を付けましょう。

失敗しない業者の選び方

業者を選ぶときは、現場見積りをしてくれるところを選びましょう。電話だけで料金を確定されてしまいますと、後から追加料金がかかることもあるかもしれません。

また、相談の際に親身に聞いてくれる業者がよいでしょう。話をあまり聞いてくれないと、自分の叶えたい希望と違うものを提案されてしまう恐れがあります。

まとめ

ガラスの種類はたくさんありますが、自分の家ではどのガラスが一番合うのか、探すことはできたでしょうか。お家の環境をより良いものにするためにも、防犯性の高いガラスや、強度の強いガラス、断熱性に特化したガラスなど、生活に合ったガラスに交換をしてみましょう。

また、値段はガラスの種類や大きさによって変わります。依頼をする際は、必ず現場見積りをしてくれるところを選びましょう。

窓の種類で異なるメリットデメリット「正しい選び方」で快適な生活を

窓の種類で異なるメリットデメリット「正しい選び方」で快適な生活を

窓を増設したいけれど、どんな種類にしたらいいのか迷っている……。そんな方も多いのではないかと思います。窓は一つあるだけで室内に光が入り、お室内の雰囲気ががらりと変わります。つまり、窓の種類を正しく選ぶと、理想のお部屋の雰囲気を演出しやすくなるということです。

窓にはたくさんの種類があります。自分の夢のお部屋の雰囲気を作るには、それぞれの窓の種類の特色をよく理解して、その中から選び取ることが大切です。

けれど、業者さんでもない限りは、窓の細かい種類を熟知している人も少ないと思います。「たくさん種類がある窓の中から、自分の希望に一番合う窓を、簡単に選びたい!」と思っている方も多いはず。

この記事では、窓の種類の選び方と、それぞれの特徴を、わかりやすくご紹介します。理想にかなう魅力的なお部屋づくりへ、ぜひお役立てください。

いろんな窓のメリットデメリットを知ろう!

窓にはたくさんの種類がありますが、それぞれの種類ごとに、メリットとデメリットも違います。ポイントをきちんと踏まえて、賢く窓の種類を選んでみましょう。

お部屋づくりには、持ち主のこだわりが大切です。

「ぜひこんな機能があったらいいな!」「こんな機能は絶対に嫌だ!」そんなご自身の心の声を大切に、窓のメリット・デメリットを踏まえていきましょう。

開く窓1 引き違い窓

二枚のガラス窓を、ふすまや障子のように左右に滑らせて開閉するタイプの窓です。網戸や鎧戸などを何重にも重ねて設置できるうえ、どれだけ大きく窓を開けるかの微調整が可能です。前後ではなく左右に開くタイプなので、開閉スペースをとらず、周辺に物を置いても邪魔になりにくいです。

外側のガラスの掃除がしづらいという欠点があります。

開く窓2 滑り出し窓(縦・横)

滑り出し窓では、窓枠にはまったガラスを、左右・上下どちらかに押し出すようにして斜めに窓を開けます。左右に開くタイプを縦滑り出し窓、上下に開くタイプを横滑り出し窓といいます。

縦滑り出し窓は換気がしやすく、ガラスの外面の掃除もしやすいです。しかし、前度を開けた状態で雨に晒されると、斜めに押し出している窓の室内側の面まで雨に濡れてしまいます。

横滑り出し窓は縦滑り出し窓を90度回転させたものです。風は縦型よりも通りにくいですが、雨がすぐに室内に入り込むことはありません。上下二枚ともスライドできるものと、どちらか一枚だけを動かすものがあります。

開く窓3 上げ下げ窓

上げ下げ窓は、二枚のガラス窓を上下にスライドさせて開閉します。

上下に開閉するため、窓を開ける際に必要となる力には重力が加算されます。あまりに大きな窓にすると、重くて開けられないこともあります。また、ガラスの外面の掃除がしにくいのは引き違い窓と同じです。

とてもオシャレな印象の窓ですが、少し開閉しづらいタイプでもあり、そのぶん防犯に長けています。

開く窓4 倒し窓(内・外)

倒し窓は、窓の下の部分に蝶番などを設置し、上部を少し倒すことで窓を開けます。内側に倒すものを「内倒し窓」、外側に倒すものを「外倒し窓」といいます。

内倒し窓は、隣の家との距離が近かったり、障害物があったりして、窓を外側に開けられない場合に便利です。一方で、雨が室内に入る、内側にスペースを取るためカーテンなどを取り付けられないといった短所があります。

外倒し窓は、室内の空気を外に逃がすのに最適の構造をしています。火災のための排煙用に導入されることが多く、喫煙者の方がいるお家などには換気に一役買ってくれます。外側に斜めに倒れるように開いているので、雨天時には雨が部屋に流れ込んでくる点には注意しましょう。

開く窓5 開き窓(片開き、両開き)

窓の一辺に蝶番を付け、窓を回転させて開閉します。ガラスを一枚だけ使った「片開き窓」、ガラスを二枚使って観音開きにする「両開き窓」があります。

これらのメリットは、引き違い窓よりも気密性が高いことと、外の空気を取り入れやすいことが挙げられます。外開きの場合は網戸が付けられないうえ、安全のためにストッパーを付けた方がいい場合もあります。

開く窓6 突き出し窓

開き窓とは逆に、窓の上部を留め、下部を外へ斜めに突き出して開閉します。窓を開けていても雨が入ってこないのが便利です。

注意点は、他の種類よりも通気性に劣ることと、外側に窓が突き出るスペースの余裕を作る必要があるということです。

開く窓7 引き込み窓

一枚のガラス窓を、壁の中などに収容するような形で横にスライドさせます。窓を開けると、一見ガラスがどこにあるのかわからなくなるので、外観がスマートな印象になります。狭い範囲でも開放感を生み出すことができます。

他の窓の種類と比べると、気密性は低くなります。

開く窓8 ルーバー窓

板状になったガラスを何枚も斜めに重ねたものを、ハンドルを回して開閉します。窓を開く角度はハンドルで微調整ができ、雨が入りにくい構造でもあります。

ガラスの板を窓の外から取り外すことができてしまうのが弱点です。格子などと組み合わせて防犯性を補うとよいでしょう。

開く窓9 オーニング窓

ルーバー窓に似た構造で、長方形のガラスが何枚も斜めに重なったものを、ハンドルで操作します。ルーバー窓との差は、ガラス一枚ごとにサッシが取り付けられていて、気密性がよりいっそう高いことです。

オーニング窓はすべて業者の手で完成させられた状態で売られるため、自力で交換するのが難しいという特徴があります。

開く窓10 ツーアクション窓(ドレーキップ窓)

ハンドルをひねる方向や大きさごとに、縦開きと横開きを自由に選択できる、複雑な構造のオシャレな窓です。その複雑さのために外部からの侵入が難しく、防犯性が高い窓として知られます。

複雑な仕組みであり、あまり一般に普及した種類ではないため、費用が高くなりやすいです。設計の時点で、カーテンの設置など詳細を決める必要があります。

開く窓11 回転窓

窓枠の一辺を固定するのではなく、窓の中央部分に軸を作り、ガラス窓そのものを回転させる仕組みです。

ガラス窓を一回転することができるので、家の中から簡単に、ガラスの外側を掃除することができます。また、換気に優れた窓でもあります。格子や網戸などを取り付けづらいのが難点です。外側に取り付けたい場合は、選ぶのは控えましょう。

開かない窓 はめ殺し窓(FIX窓)

窓枠とガラスの間にすき間が一切なく、固定された窓です。開閉ができない窓で、さまざまな形にできます。デザイン性と採光・開放感がメインです。

単なる壁よりもはるかにオシャレな雰囲気になりますが、そのぶん断熱性能は低下します。

【使用場所編】窓の種類の選び方!

【使用場所編】窓の種類の選び方!

一口に窓といっても、住宅の中で、窓はその設置場所によって別の役割を果たしています。

家のどのような場所で、窓にどのような機能性が必要とされるかを踏まえることで、選ぶべき窓の種類を正しく見極めることができます。

リビング・キッチン

リビング・キッチンの窓に求められるのは、採光性と換気機能です。つまり、できるだけたくさんの光を屋外から取り入れながら、よりしっかりと換気ができる窓を選ぶことが大切なのです。

キッチンやリビングは家族が集まる場であり、できるだけ明るい場所が好まれます。そして、空気が澱まないような心地よい環境が必要です。あまり大きな窓を付けすぎると断熱性が下がり、冬場に寒くなってしまうので、断熱性もカバーできるガラスを選ぶなど工夫してみましょう。

寝室

寝室の窓では、遮音性と換気機能がとても大切です。

寝室は毎日の始まりと終わりを過ごす場所。しっかりとリラックスできる、快適な場所であってほしいですよね。そのためには遮音性を最重要視しつつ、快適さの確保のために換気性能にも目を受けましょう。開閉できるタイプの窓を選び、遮音性の高いガラスを選ぶのもよい手です。

浴室・トイレ

浴室やトイレので重視すべきは、換気性能と防犯性です。どちらも湿気がとどまりやすく、カビが発生しやすい水場です。換気がしっかりできる窓を選びましょう。

また、浴室やトイレに窓を付ける際には防犯性を確保できるよう、窓自体の機能性に加えてガラスの種類なども工夫するとよいでしょう。開閉できる窓は換気機能は高いですが防犯面に不安が残るため、小型の滑り出し窓などが最適といえます。

【窓の性能編】窓の種類の選び方!

増設する場所だけでなく、性能を重視して種類を選ぶのも手です。窓の周囲で起こりやすいどんなトラブルを防止したいかを考えながら、窓の持つ性能の種類を見ていきましょう。

隙間風を起こさない

窓から空気が漏れていると、室内の温度が外に出ていくと同時に、外気が屋内に入り込みます。夏は部屋の中から涼しさが失われ、冬は暖かさが逃げていき、空調機能にロスが生じて環境にも経済的にも好ましくありません。

隙間風を起こさないようにするには、気密性が高い窓を選ぶようにしましょう。

熱を逃がさない・結露を予防したい

冬場に、窓から屋外へ逃げていく熱は相当な量だといわれます。断熱性の高い窓を選ぶことで、冬場の室温を効率よく保ちましょう。

また、断熱性の高い窓を選ぶと、結露の発生を防ぐことができます。結露が引き起こすカビなどの二次的被害を予防することにもなり、室内を清潔な状態に保つことができます。

雨水の侵入を防ぐ

窓の隙間から雨水が侵入してくるのは問題です。しかし、窓には構造上雨水が室内に入りやすいものもあります。

高階層の住宅の窓などには、とくに水密性の高い構造の窓を選ぶようにしましょう。

強風に強い

雨と同様に、窓は風にも直接さらされる部分です。サッシやガラスの種類に気を配って、台風や強風などで破損しないような窓を選ぶことが大切です。

とくに、ガラスの表面積が多い窓や、高い場所にある窓は、強風の影響を受けやすいので、注意が必要です。

音を通さない

現代では、室内の生活音が隣家に筒抜け、というような状況はあまり見られなくなりましたが、それでも窓の種類によっては防音性に差があります。

家で楽器をよく演奏するという方、生活音を外へ漏らしたくないという方は、とくに防音性の高い構造の種類の窓を選びましょう。

見落としがちな窓の意外な設置場所

見落としがちな窓の意外な設置場所

窓選びで大切なのは、「家の中のどんな場所に取り付ける窓なのか」です。窓は、部屋の中のどの位置に取り付けるのかによって、部屋全体の透明感の印象や、光の入り方ががらりと変わります。

窓を取り付ける場所の選択肢も最大限に視野に入れて、効果的な窓の増築をおこないましょう。

部屋の上部(天窓、高窓)

部屋の上部に付ける窓には、おもに「天窓」と「高窓」の二種類があります。

  • 天窓……天井(屋根)に付ける窓。
  • 高窓……屋根の近くの壁に付ける窓。

光をたくさん取り入れられるうえ空が見えるため、開放感が演出できます。また、大きな窓を設置しても、近隣に高層ビルなどがない限りは人の視線を室内に入れにくいので、プライバシーを守りながらも開放感が欲しいという方には最適です。

一方で、夏に室温が上昇するきっかけになること、雨漏りが起きやすいこと、手動で開閉しにくいことが短所です。

屋根と地面の中間の壁(出窓、小窓、格子窓)

屋根と床の中間あたりの壁に窓を作りたい場合、選択可能な窓は大きく分けて三つの分類があります。

  • 小窓……壁の一部にある窓。
  • 出窓……壁の一部にある窓のうち、外側に張り出したもの。
  • 格子窓……外側に格子が付いた小窓。

小窓は大きさも形も機能もさまざまなので、ご希望の雰囲気によって柔軟にデザインを選択することができます。自由度が高いぶん、選ぶ形や機能によって、メリット・デメリットにも変化が生じます。

出窓は壁から外側へ少し突き出したような形をしているので、出窓のスペースを有効利用することができます。夏は熱がこもり、冬には結露が起きやすいのが難点です。

格子窓は檻のような外観をしており、外側からの侵入を防ぐのに最適です。掃除に手間がかかるという短所があります。

床から壁(掃き出し窓、地窓)

窓の途中から床にかけて窓を作りたい場合は、掃き出し窓か地窓がおすすめです。

  • 掃き出し窓……居間と庭・ベランダなどを繋ぐ一般的な窓。
  • 地窓……床面に接した、背の低い窓。

掃き出し窓は、ベランダがある家であればふつうどこにでもある一般的な窓です。ガラス面が大きく、光や風を部屋にたくさん入れることができます。防犯やプライバシー面、防音性・断熱性に弱さを持っています。

地窓は掃き出し窓よりも範囲が狭く、外から室内を見られにくいためプライバシー面が優れています。天井部に近い高い場所にある窓と組み合わせることで、通気性を向上させることができます。地面に近い場所にあるため、窓を開けると外からゴミが入りやすいのが難点です。

壁一面(全開口窓、障子窓)

壁一面を使う窓には、全開口窓・障子窓があります。

  • 全開口窓……ガラス窓を何枚も繋げて壁一面に作れられる大きな窓。
  • 障子窓……障子と組み合わさった窓。雪見障子などもある。

全開口窓は掃き出し窓よりももっと開放的な空間を演出でき、光をたくさん部屋に引き入れることができます。窓を開ければ通気性も抜群です。一方で、断熱性や防犯性が低いのが短所です。

障子窓は趣深い独特の雰囲気を演出する窓で、和室だけでなく洋室にもよく合います。障子紙の和紙の力で湿度をうまく調節でき、外の光が穏やかに室内に入ります。単なる障子のみとして使った場合、防犯性は極めて低いのが難点です。また、定期的に障子紙の張り替えの手間がかかります。

部屋の角(コーナー窓)

さまざまなタイプの窓を、コーナー窓として部屋の角に設置することができます。室内の一角がすべて窓になるため、見晴らしがよく開放的な印象になります。室内に取り入れられる光の量もとても多くなるため、部屋が明るく洗練された雰囲気になります。

しかしこのコーナー窓の場合は、部屋の角にあるべき柱を取り除いてガラスで角を作るため、耐震性能が下がるという注意点があります。また、角の隅の部分には必然的にカーテンの隙間ができやすくなるので、近隣に高い建物があるなど人の目が気になるような場所ではプライバシー面のデメリットが発生します。

窓を後から増設するならココに気を付けて!

窓を増設するということは、完成品としてすでに均衡を保っている建物に、追加で変更を加えるということです。どんなことに注意すればいいのか。どの程度自由に増設できるのか。窓の増設時に重要になるポイントをおさえておきましょう。

リフォームで増設可能な窓の種類

リフォームでは、どのような種類の窓でも無条件に増設できるというわけではありません。建物を建設するときに一から設定されていたものではないため、当初の建設計画と相性が悪いと増設できない種類の窓も出てきます。

スペースの確保が難しい場合が多いため、あまり大きな窓を作ることはできないケースが多々あります。

  • 掃き出し窓
  • 室内の壁に単独で作る室内窓
  • 小窓
  • 天窓

これらの窓であれば、増設できる可能性があります。

増設する前に確認すべきこと!

窓の増設の際によくあるのが、「実際に取り付けてみたら想像と違って不便だった!」という残念な事態です。

それを回避するためには、以下のポイントをよく抑えたうえで、増設計画を進めることが大切です。

  • 大きな窓だと耐久性に支障が出ることがある
  • 建物全体の耐久性の確保から、筋交いの部分には窓を作る事ができない
  • 窓を増やして太陽光や人の視線が入りすぎる場合がある
  • 隣家の窓と向かい合う設計にしない
  • 家具、ポスターなどの配置が希望通りにできるか

窓を増やすということは、家の外側と内側の接点を増やすということです。設置してみたら勝手が違うというトラブルが起こらないよう、慎重に計画を立てましょう。

窓ガラスの機能も要チェック!

窓の構造にさまざまな種類があるのと同様に、窓ガラスも多種多様。種類ごとにさまざまな強みがあるため、性能の良い、安全なガラスを選択するといいでしょう。

  • 防犯性を高めたい→防犯ガラス
  • 屋外からの人の目が気になる→すりガラス
  • 室内の音を外に出したくない→防音ガラス

これらの一例のように、増築予定の場所ごとに必要となる要素によって、ガラスの種類も工夫してみましょう。

窓の増設を業者に依頼するといくらかかるの?

窓の増設にかかる費用相場

窓の増設費用は、デザイン性などのこだわりの程度によって変化します。以下が相場の一例です。

  • 小窓……10~15万円
  • 室内窓……10万円
  • 天窓……30~50万円
  • 中規模の窓(リビング)……10~40万円
  • 掃き出し窓……15~24万円

このほかにも、窓を増設する作業の難易度や、増設場所の高さなどによっても値段は変動します。決して安くはない工事になりますので、失敗のないよう、慎重に計画を立てることが大切です。

まとめ

窓の増設には、まずは窓の種類と機能の特徴を抑えることが大切です。一体どの部屋に、どんな機能がついた窓を増設したいのか、希望を明確にした上で種類を選ぶようにすると、思わぬ失敗をするおそれが低くなります。

また、「増設」ということは、最初の建設時に一度完全に設計した家のバランスを、途中変更するということです。希望によっては耐久性などに問題が発生することがあります。増設できる窓の種類が限られる場合がありますが、何を最優先とするかの順位をはっきりさせながら柔軟に計画を立てれば、きっと素敵なお家に生まれ変わらせることができるでしょう。

窓の種類をふまえた正しい窓選びで、リフォームの効果を最大限感じられる、より快適な空間を作りましょう。

網入りガラスが熱割れする原因!対策と修理・火災保険について解説


網入りガラスが熱割れする原因!対策と修理・火災保険について解説

網入りガラスとは、防火区画の住宅などで使用されているワイヤーが入ったガラスです。この網入りガラスには、熱割れを起こしやすいという特徴があります。そのため、網入りガラスが設置された物件に住んでいる方の中には、「網入りガラスの熱割れが怖くて悩みのひとつとなっている」という方もいらっしゃるでしょう。

この記事では最初に、どのような環境、または条件がそろうと網入りガラスが熱割れを起こしてしまうのかをご紹介いたします。網入りガラスが熱割れを起こしてしまう原因を知って、そのあとに紹介する予防方法を参考にしてみてください。

網入りガラスの熱割れは放置していては危険なので、業者に修理・交換をしてもらうことをおすすめします。業者選びのコツや、修理・交換にかかる費用や適用できる保険についても見ていきます。網入りガラスの熱割れに不安を感じている方はぜひこの記事をお役立てください。

網入りガラスの熱割れの原因は?

 

はじめに、網入りガラスが熱割れしてしまう原因をご紹介します。熱割れの特徴や起きやすい環境もあわせてご紹介していきますので、順番に見ていきましょう。

網入りガラスはとくに注意!熱割れしやすいのはなぜ?

網入りガラスはとくに注意!熱割れしやすいのはなぜ?

前述のとおり、網入りガラスにはワイヤーが入っているため火災などで割れてしまったガラスの破片も広範囲に飛び散ることはありません。そのため、防火区画での使用を定められているなど、防火対策に特化しているというメリットがあります。

防火区画とは、火災が起きてしまっても被害が広がらないようにするために設定された区画のことです。この防火区画は建築基準法で定められています。

しかし、網入りガラスの中に入っているワイヤーは金属製のため、日光などの熱を吸収しやすいというデメリットもあります。そのため、熱を吸収したワイヤーによってガラスが膨張していき、熱割れを起こしてしまうのです。

熱割れの特徴

網入りガラスの熱割れが起きたときは、直線で直角のひびが入るケースがほとんどです。放射線状にひびが入るわけではないので、熱割れ以外が原因でひびが入ったケースと見分けることができます。

どのような環境が起きやすいの?

暖房の熱が網入りガラスに当たる状態が続くとガラスの中で温度差が生じ、熱割れが起こってしまいます。また、黒っぽいカーテンや家具を窓際に設置していると、日光が当たりやすくなり、ガラスが膨張して割れてしまいます。

防火区画での使用が定められている網入りガラスの熱割れにお悩みの場合は、弊社までご相談ください。突然、ガラスが割れるといったトラブルが発生してお困りの方に、迅速に対応できる業者をご紹介いたします。

網入りガラスの熱割れは放置NG!正しい対処と保険のこと

次に網入りガラスが熱割れを起こしてしまったときにできる対処法をご紹介していきます。修理をする際には、火災保険が適用できる場合もありますので、確認していきましょう。

割れたガラスの片付け方と応急処置

割れたガラスの片付け方と応急処置

網入りガラスの中にはワイヤーが入っているため、割れても広範囲にガラスの破片が飛んでしまうおそれはありません。しかし、割れたガラスを放置していてはケガにつながるおそれがありますので、すぐに対処するようにしましょう。

割れてしまったガラスの細かい破片は、手で触るとケガをするおそれがあります。そのため、素手で片付けるのではなく、ほうきやちりとりなどの掃除道具を利用しましょう。最後にガムテープや粘着クリーナーを利用すれば、ガラスの破片を取り残すこともないので安心です。

割れてしまったガラス部分にはダンボールを当てて応急処置をしましょう。そうすることにより、雨や風をしのぐことができます。網入りガラスが熱割れを起こしてしまったときには、業者を呼んで修理または交換をするようにしましょう。

火災保険が使えるかも!修理前に確認しよう

網入りガラスの熱割れは、事前に予測できるトラブルではありません。そのため、火災保険が適用されるのです。

ほかにも風災補償というものが適用されることによって火災保険を受けることができます。風災補償とは、台風で窓ガラスが割れたり、強風で窓ガラスにものが直撃して割れてしまったりしたときに適用されます。

火災保険のくわしい情報に関しては、保険会社に直接確認するようにしましょう。火災保険が適用されれば、網入りガラスが熱割れを起こして割れてしまったときの費用負担を軽減することができます。

網入りガラスが熱割れを起こしてしまったときには、火災保険の契約内容を確認して早急に対処しなければならないことがわかりました。しかし、「どこの修理業者を利用したらよいのかわからない」という方もいらっしゃるでしょう。業者探しにお悩みの方はぜひ弊社にご相談ください。ガラス修理お助け隊は、24時間お電話からのお問い合わせに対応しております。

熱割れ防止の対策は?フィルムは熱割れの原因に……

網入りガラスが熱割れを起こしてしまう原因の1つに、“フィルムを貼る”というものがあります。しかし、そのフィルムが製品に対応していないことが原因となって熱割れを起こしてしまう場合もあるのです。ここでは、網入りガラスの熱割れを防ぐために必要な対策をご紹介します。

ガラスを熱くさせない

ガラスを熱くさせない

網入りガラスの熱割れは、ガラスの中に入っている金属のワイヤーが熱されたり、一枚のガラスで温度差が生じたりすると起きてしまいます。そのため、ガラスを暖房や室外機で温めないようにしましょう。

また、家具を密着させてしまうと、ガラスと家具の間に熱がこもってしまいます。ガラスと家具の間にスペースをあけて、日光の熱を吸収する黒っぽい家具やカーテンはできる限り避けるようにしましょう。

フィルムは熱割れの原因にもなることも

窓ガラスにフィルムを貼ると、室内を見えにくくする効果が得られたり、断熱効果を得られたりします。しかし、フィルムを窓ガラスに貼ってしまうと、日光が当たったときに一枚のガラスの中で貼っている部分とそうでない部分で温度差が生じてしまいます。そのため、フィルムを貼らない状態よりも熱割れを起こしやすくなってしまうのです。

熱割れしにくいガラスに交換する

網入りガラスによる熱割れから逃れるためには、強度のあるガラスに交換するようにしましょう。熱に強いガラスには、耐熱強化ガラスというものがあります。

ガラス交換にかかる費用や業者の選び方については次の項目でご紹介します。「業者探しが難しい」と感じる方は、ぜひ弊社にご相談ください。24時間365日お電話を受け付けております。いつでもお気軽にお電話ください。

網入りガラスの熱割れ修理はこんな業者がおすすめ!

ここでは、網入りガラスが熱割れを起こして割れてしまったときに依頼する業者の選び方や、修理・交換にかかる費用相場をご説明していきます。最適な業者選びができるように、確認しておきましょう。

ガラス業者の選び方

ガラス業者の選び方

適した業者を選択するためには、複数社で見積りをとるようにしましょう。見積りの内容によって、サービス内容に見合った費用で施工してもらえるのか確認することができます。複数社の見積りを比較することで、作業に対する適正な費用を知ることができるためおすすめです。

また、口コミサイトなどに掲載された、利用者の声も確認するとよいです。ただし、掲載された情報はあくまでも一例となりますので、参考程度にとどめるようにしましょう。

ガラスの修理・交換の費用相場

ガラスの修理・交換にかかる費用は以下の内容によって異なります。

  • 同じ網入りガラスに交換する、または耐熱強化ガラスなどの異なるガラスに交換する
  • ガラスのサイズ
  • 高所にガラスが設置してあるなど、作業台などの足場が必要

上記3つによってもガラスの修理や交換にかかる費用は異なります。網入りガラスの交換にかかる費用相場はおよそ20,000~35,000円となりますが、耐熱強化ガラスへの交換はおよそ30,000~80,000円ほどです。

費用に大きく開きがあるのは、耐熱ガラスの場合だと耐えられる熱の温度が高くなればなるほど費用も上がるからです。正確な費用を知るためには見積りを事前に出すことが必要となります。

弊社は、見積りのみを算出することも可能です。網入りガラスの熱割れを防ぐために今とは異なる種類のガラスに交換したい場合や、交換にかかる費用を知りたいという方は、ぜひ弊社のコールセンターまでご相談ください。

複層ガラスに交換するメリットとは?効果や交換費用を詳しく解説!

複層ガラスに交換するメリットとは?効果や交換費用を詳しく解説!

複層ガラスとは、板ガラスを何枚も重ねて2枚のガラスの間に空気やガスを入れることで空間をもたせて断熱性を高めたガラスです。

昨今の日本の夏は災害レベルの猛暑が話題となり、冬には記録的な大雪など、自然災害の怖さを実感した方もいるかと思います。大きな被害を生まないためにも、住宅などの建物の性能向上を求める声が以前よりも高まってきました。

そんななか、複層ガラスには快適に暮らすためのたくさんの役割があるのです。

「複層ガラスに交換しようと思っているけど、どのくらい費用がかかるの?」

「複合ガラスって、いまいちよく分からない」

こんな疑問をお持ちの方は、ぜひこちらの記事を読んでみてくださいね。

複層ガラスに交換して快適ライフを手に入れよう!

快適な住空間を手に入れるため、複層ガラスに交換しようといっても、どんな性能があり、どんな効果をもたらすのかきちんと理解していなければなりません。

ここでは、複層ガラスの基本的な性質をお伝えします。

複層ガラスとは

複層ガラスとはペアガラスとも呼ばれ、2枚のガラスの間に乾燥空気やガスが入ったガラスのことです。

ガラスに乾燥した空気が入っているので、結露や室内の空気が逃げるのを防いでくれるので、室内の温度を下げにくくする効果があります。

お部屋を快適にする複層ガラスの効果

複層ガラスには、お部屋を快適にする効果が期待できます。

その理由は、2枚のガラスの間に「乾燥空気」があるからです。この乾燥空気は、スペーサーと呼ばれる金属部材に乾燥材を入れて作られており、内部で結露が起きないような仕組みになっているのです。

複層ガラスとよく似たもので、合わせガラスというものがあります。合わせガラスは、2枚のガラスの間に樹脂が入れられており、防犯や防災のためにガラス交換を検討している人が利用するものです。

遮熱や断熱などを重視している人は、室温をある程度一定に保つことができる複層ガラスの効果によって、お部屋を快適にすることができるでしょう。

こんなときは複層ガラスへ交換しよう!

「日差しがきつく、クーラーをつけてもなかなか涼しくならない」

「冬になると結露がひどい」

こんなときには、ぜひ複層ガラスへの交換を検討してみましょう。

近年は災害レベルの猛暑となり、夏は非常に強い日差しが室内まで侵入してきます。強い日差しは室内の冷房効果を低下させますが、複層ガラスなら室内の冷房効果を高めてくれるでしょう。

また、冬場の冷気がお部屋のなかまで伝わるのも防ぐことができます。暖房効果を向上させることができるため、節電効果も期待できるでしょう。

さらに、冬や梅雨の結露に不快な思いをしている方も少なくないはずです。結露は、カビを発生させる要因でもあるため、アレルギー持ちの方や小さなお子様がいるご家庭は心配ですよね。

複層ガラスは、外気の影響を最大限小さくすることができるので、そのような心配や不快な思いもすることはありません。

お子様が生まれたタイミングや新居を構えようとしているときなど、ライフスタイルに変化があれば、ぜひ複層ガラスへの交換を検討してみるとよいでしょう。

複層ガラスが割れにくいって本当?割れ方の特徴とは

複層ガラスが割れにくいって本当?割れ方の特徴とは

複層ガラスは、断熱・遮熱性が高いことはお分かりいただけたかと思いますが、ここで心配となるのは「割れにくいガラスなのか」ということでしょう。

お子様が生まれたタイミングで、と先ほどお伝えしましたが、小さなお子様がいればなおさら安全性が気になりますよね。

万が一の場合に備えて、複層ガラスの強度についても知っておきましょう。

複層ガラスの強度は組み合わせ次第!

実は、複層ガラスは組み合わせ次第で強度が異なります。

一般的なガラスの3倍の強度がある強化ガラスを使用した複層ガラスでは、一般的複層ガラスの3倍の強度があるといわれています。このように、組み合わせるガラスの種類によって複層ガラスの強度も異なっているのです。

どんな割れ方をするの?

割れにくいガラスを使用したとしても、小さなお子様や赤ちゃんがいるご家庭では万が一のリスクも考えておかなくてはなりません。

日本は地震や台風が多い国ですから、ガラスが飛び散ってケガをしてしまうことが全くないとは言い切れないのも事実です。

複層ガラスの割れ方は、使用するガラスによって異なっていますので一概にはいえません。しかし、強化ガラスを使用した複層ガラスなら一般的なガラスよりも割れにくく、万が一の場合でもガラスが飛び散る程度は最小限で済むでしょう。

熱に弱い一面も…

先にもお伝えした通り、複層ガラスは断熱・遮熱に高い効果を発揮しますが、熱に弱いという一面があります。

この熱に対する耐性が低い理由は、複層ガラスの特徴である「外側の温度が内側に影響しにくい」という点が原因です。

複層ガラスの外側と内側では温度差が激しく、その温度差に耐えきれずに熱割れを起こしてしまうのです。

複層ガラスの内部が結露することも!

複層ガラスは結露を防ぐことができるとお伝えしました。しかしながら、極端に寒冷の地域ですと、結露が発生してしまうことがあります。

ただし、正常な状態であれば、結露が発生するのは外側の部分だけです。もし、2枚のガラスの間に結露が発生してしまっていた場合には、複層ガラス自体に問題があるといえるでしょう。

たとえば、複層ガラスに使用されている接着剤などが劣化している場合には、乾燥した空気をきちんと密閉できていない可能性もあります。この場合には、新しい複層ガラスに交換する必要があるでしょう。

複層ガラスの交換費用はいくらかかるの?

複層ガラスの交換費用はいくらかかるの?

複層ガラスの交換は、サイズや使用するガラスの種類によっても異なりますが、一般的なものであればおよそ20,000円~40,000円です。

安いものなら数千円という場合もありますが、安全性や快適性も考えると、このくらいの金額は妥当でしょう。

自分で交換することはできる?

自分でガラス交換をしようと考える人もいるかもしれませんが、やはり安全性や快適性を考えるなら専門業者に依頼することが望ましいでしょう。

たとえば、一般的なガラスから複層ガラスに交換する場合は、ガラスに厚みがあり通常の窓枠にははまらないという問題もあります。そうなると、新しい窓枠や窓枠を交換するための工具なども必要ですよね。

また、万が一傷がついてしまった場合には、せっかく高い断熱性・遮熱性を備えた複層ガラスの効果が失われてしまいます。できるかぎり業者に依頼して、きちんと設置してもらう方が安心でしょう。

業者に依頼すると交換費用はいくら?

業者へガラスの交換を依頼した場合にかかる費用は、業者によって異なります。一般的な施工費用は10,000円前後といわれていますが、作業に入る前にきちんと見積りを確認して、納得のいく状態で作業してもらいましょう。

安心できる業者選びのコツ

安心して作業してもらうためには、きちんと見積りや作業内容を説明してくれる業者を選ぶようにしましょう。どんな作業にどのくらい費用がかかるのか、依頼主として知っておくほうが安心です。

また、「1社しか見積りをしていないけど安いから」という理由だけ決めるのは、あまり得策ではありません。最低でも3社見積りを依頼し、複層ガラスに交換する際の料金相場や保証についても知っておきましょう。

まとめ

複層ガラスについて、しっかりと理解していただけましたか?

夏の強い日差しにも対応し、冬の冷たい空気の影響も最小限におさえてくれる複層ガラスは、四季のある日本の住環境には最適ですよね。

「DIYが得意!」という方でも、万が一複層ガラスを傷つけてしまってはせっかくの性能が失われてしまいます。また、サイズが大きければ大きいほど、交換の際の危険性も大きくなるでしょう。

安全で快適な住環境を手に入れるためにも、複層ガラス正しい取り付け方を知る専門業者に依頼して交換してもらうようにしましょう。